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Silent Night / Stille Nacht! Heilige Nacht! 「きよしこの夜」 Part 3
- 1816年 Josef Mohr + 1818年 Franz Xaver Gruber -
Part1:この曲の誕生の背景、クリスマス休戦 Part2:歌詞の世界、翻訳者達 さて、Part3は「カヴァー」特集です。 世界300以上の言語で歌われているこの曲について、その代表作品を選出することなど、文字通り、神をも畏れぬ所業ですが、割り切って私の好みでいくつかピックアップしてみましょう。 因みに、冒頭の画像はフィル・スペクターの一党によるクリスマス・アルバム"A Christmas Gift for You from Phil Spector"(Philles / Universal 63年) 60年代ポップス・ファンにはたまらないアルバムでしょう。 子飼いのアーティストで固め、得意のウォール・オブ・サウンド(Wall of Sound)を聴かせます。 ただ洗練された現代のサウンドに慣れ親しんでいるリスナーには、このぶ厚いエコーもただただモコモコとした響きに聴こえるだけかも知れませんが…? Mahalia Jackson 「きよしこの夜」(Columbia/Sony 62年) 私はクリスマス・キャロルと言うと、まず、マヘリア・ジャクソンを思い浮かべてしまいます。 少年時代、何気なく見ていたNHK-TVの音楽番組で、始めて彼女を知りました。何の知識も心の準備もないままに聴いた彼女のこの曲の歌唱はあまりに強烈でした。以後40年近く、私を捕えて放しません。上記は入手が容易な編集盤ですが、おごそかでスピリチュアルな世界は不変です。 実は、当初、Part1でご紹介したこの歌の誕生逸話に沿って、ギター伴奏による男性デュオ(テノールとバス)によるドイツ語ヴァージョンを探したのですが、現在の日本で入手容易なものはなく、断念せざるを得ませんでした。 ドイツ語と言う観点では、動画サイト等にもそれなりにアップされていますし、先に「鳥の歌」でご紹介した鮫島有美子さんの「きよしこの夜」(コロンビア 88年)には日本語とドイツ語、2つのヴァージョンが収録されていますので、英語版と少しく趣の違うその響きをお楽しみください。 と、言うことで、以後は英語版主体になりますが、過去に紹介したアルバムとの重複を避けつつ並べてみましょう。 最初に大ヒットしたヴァージョンと言えば、やはりビング・クロスビーでしょう。リリース初年度の35年だけで600万枚売れたと言われ、その後も毎年リリースされました。 "White Christmas"(Decca/Universal 45年) アルバムのオリジナル・タイトルは"Merry Christmas"。 国内盤・輸入盤、そしてリリースの都度タイトルや収録曲が微妙に変わっているので要注意ですが、"White Christmas"とこの曲は「お約束」です。 ヒット・チャートの常連によるアルバムと言えば、例えば、これ。 Carpentersはクリスマス・アルバムとしては"Christmas Portait"(78年)と"An Old-Fashioned Christmas"(84年)の2枚をリリースしていますが、カレンの死後(85年)、兄のリチャードが二つのアルバムから選曲してリリースしたものです。オリジナル盤に拘る方の為に申し上げればこの曲は前者に収録されていました。アレンジも唄声もカーペンターズ・サウンドそのものです。 "Christmas Portrait"(A&M / Universal) さて、正統派や健全なポップス・ヒット路線から離れて少しマイナーなアルバムを。 かのチェット・ベイカー(1929 - 1988)の晩年に近い時期の作。 "Silent Night" (Rounder 86) 50年代、甘いマスクとアンニュイで中性的なノン・ヴィヴラート唱法で高い人気を誇っていた彼も麻薬やスキャンダルにまみれ、一旦活動を休止します。70年代カムバックし、主としてヨーロッパで活動していましたが、その変わり果てた風貌と枯れたサウンドはファンを驚かせました。アムステルダムの安ホテルで謎の転落死をとげる等ジャズの持つ負のイメージを文字通り体現した人生でした。58歳。50年代の輝かしい演奏に比べ、殆ど話題にもならないアルバムですが、「渋い」プレイを聴かせます。トランペットの演奏に徹し、ヴォーカルはとっていません。 最後にクリスマス・アルバムではありませんが、当時話題になったヴァージョンに、サイモン&ガーファンクルの「7時のニュース/きよしこの夜」(66年)がありました。 オリジナルは"Parsley , Sage , Rosemary and Thyme"(Columbia/Sony)の最後に収録されています。 この曲のあとに2曲のボーナス・トラックが収録されているBlu-Spec CDでどうぞ。(タイトルをクリック) ピアノの伴奏で淡々とこの曲を歌いあげる二人の歌声に重なるように「7時のニュース」として様々な出来事が読み上げられます。当時の公民権運動に関するジョンソン大統領の発言、これに絡むデモについてのマーティン・ルーサー・キング牧師の発言、レニー・ブルースの死、後に大統領となるニクソンの反戦運動批判発言等。まさに「あの時代」を彷彿とさせます。 さて、過去に紹介したクリスマス・アルバムの中にも、フランク・シナトラ、マライア・キャリーを始めとする名唱が多数収録されています。 左の「タグ」にある"Christmas"をクリックすれば、クリスマス関係の曲の頁が開きます。 【 おまけ 】 最後に二つの画像を はい、冒頭画像のアルバムの別カヴァー、ビートルズのAppleレコードから72年にリリースされた"Phil Spector's Christmas Album"(APCOR 24)、モノラル・アナログ盤。 ハイ、ビートルズ・マニアの私の宝物です。 「ポール・マッカートニー・アンソロジー1970-2005」(EMI) どうしてポール・マッカートニー? と言う疑問はごもっともです。 別にこのDVD集にポールのクリスマス・ソングの"Wonderful Christmas Time"が収録されているからではありません。 ここに収録されている"Pipes of Peace"のPVでは、ポールがドイツ人と英国人下士官の二役を演じていますが、これこそ、Part1 記載の「クリスマス休戦」のエピソードを題材にしたものに他ならないからです。 ハイ、お馴染みのビートルズネタでした。 アフィリエイトのお知らせ 上記のアルバム・書籍等に関心のある方は、タイトル名をクリックすれば、リンクしている販売業者のサイトで詳細を確認できます。購入の判断等はご自身の責任でお願いします。
by Eiji-Yokota
| 2009-12-20 17:09
| SONG
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