Naomi's Choice 小柳有美の歌った歌
by Eiji-Yokota
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カテゴリ:SONG( 84 )

Silent Night / Stille Nacht! Heilige Nacht! 「きよしこの夜」    Part 2

- 1816年  Josef Mohr + 1818年 Franz Xaver Gruber -
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Part1 (本曲の誕生の経緯) からの続きです。

無限の時の中で繰り返される出会いと別れ…
この歌もそれらの偶然の歯車がたまたま噛み合って生まれた作品でした。
戦争の後遺症、洪水や凶作、失職や飢餓との戦いに疲弊したオーストリアの小さな船乗りの村で、ヨゼフ・モーアとフランツ・グルーバーが出会い、共に過ごしたのは僅か2年間のことでした。
その奇跡とも言うべき出会いが世界中で最も愛されている歌を生み出したのです。
ある意味、それは偶然ではなく「必然」だったのかも知れません。

さて、Part1でもご紹介のとおり、この曲はライナー・ファミリー合唱団の活動を通じて、誕生から21年後の1839年には新大陸に伝えられ、現在では300以上の言語に翻訳されています。
冒頭の画像はエンヤ(Enya)による"Oiche Chiun (Silent Night)" [Maxi Single](Warner Bros. 92年)
アイルランド・ゲール語("Danny Boy" 参照)で歌われています。
Part2では歌詞の世界をみていきましょう。

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by Eiji-Yokota | 2009-12-13 18:25 | SONG | Comments(0)

Danny Boy (Londonderry Air)     Part2

- trad + 1910&13年 Frederick Edward Weatherly -
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Part 1 からの続きです。

いきなり、エリック・クラプトンの画像が出てきましたが、ヒット・シングル"Change The World"(Warner Bros. 96年)のカップリング曲として、この曲をインストゥルメンタルで演奏しています。
本当にこの曲は色々なアーティストが採り上げています。

Part1では、伝説を追う形で、17世紀のアイルランドで盲目のハープ弾きによって生み出された一つの曲が次々に伝えられ、凡そ300年の時を経て、新興国アメリカ経由で逆に再びイングランド南西部出身の一人の詩人兼弁護士に伝わり、彼によって新たな歌詞が付けられる迄を辿りました。
"Londonderry Air"と呼ばれたこの曲は100種類以上の歌詞が付けられてきたと言われていますが、まさにフレデリック・ウェザリーによって付けられた、後記歌詞によって、この曲は世界中に広がっていったのです。

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by Eiji-Yokota | 2009-11-29 00:01 | SONG | Comments(0)

Smile

- 1936年 Charles Chaplin + 1954年 John Turner + Geoffrey Parsons -
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新春、今年最初にご紹介する曲は、チャップリンの名曲、"Smile"です。
チャップリンの代表作として知られる"Modern Times" (UNITED ARTISTS 36年 詳細はタイトルをクリックし、IMDBへ)の印象的なラスト・シーン。
工場をクビになったチャーリーと街で偶然出会った浮浪少女。
何とか現代(モダン・タイムズ)に生きようと一生懸命に努力するのに何故かうまくいかない二人。
「頑張っても何にもならないじゃない」と泣きじゃくるポーレット・ゴダードを励まして、チャーリーは謂います。
「僕らはやっていけるさ (We'll get along)」
そして、二人は手に手をとって歩み始めます。
チャー1リーがゴダードに微笑むように促します。
二人は笑いながら歩き続けます。地平線へ続く一本道をどこまでも…
このシーンに流れていたのが、この曲です。
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by Eiji-Yokota | 2009-10-24 21:00 | SONG | Comments(0)

正調博多節 改訂版 Part 1

【 最初に 】
今年の2月に有美さんの「正調博多節」を聴き、感激して一気に同曲に関する記事を書きました。
当時、福岡・博多を離れていることもあり、手持ちの資料も限られ、ネットや近くの図書館の文献を利用しました。こうして書き上げた記事に対するアクセスは幸い、そこそこ頂きました。しかし、その後福岡に戻った際に改めて気になっている文献等に目を通したり、各地の図書館の蔵書を調べていくうちに、色々な「発見」や「疑問」が生じました。

そこで、前回の記事に大幅な加筆を実施することにしました。
但し、時間的体力的能力的限界もあり、前回の記事を全て削除して新しい記事を書き直すのではなく、前の記事も活かしながら、部分的段階的に新しい「記事」を書くこととし、最終的に、これらが完成した時点で前の記事を削除することとします。したがって、一時的に一部重複する二つの「記事」が併存しますが、事情ご賢察に上、ご容赦願います。

さて、その第1弾が、この歌の歌い出しの歌詞とその節回しに関する考察です。

*******************************
- trad (伝承歌) -
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福岡・博多の民謡、と言うより「お座敷唄」。
歌詞は甚句(7775)形式。

なお、福岡や博多に直接馴染みのない方の為に説明させていただきますが、この記事では、「博多」と言う言葉は、現在の福岡市博多区とほぼ同範囲の地域を指すと同時に、「城下町である福岡」に「対抗する存在」としての「豊臣秀吉再興以来の商人・町人の町である博多」と言う意味が含まれています。

では、まず、正調博多節の次の有名な歌詞(唄い出し)に焦点を中てて、この歌が辿った長い道のりを紐解いていきましょう。

    博多帯締め 筑前絞り 歩む姿が柳腰

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by Eiji-Yokota | 2009-09-14 00:01 | SONG | Comments(0)

五木の子守唄  part 2

五木の子守唄 Part 1 に続いて、代表的なカバー曲や参考図書を紹介いたします。

【 カヴァー 】

画期的なCDがリリースされています。
その名もズバリ、「五木の子守唄の謎」(キング 03年)
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これまで紹介した歴史的ヴァージョンや人吉、複数の五木地区の古老(伝承者)達の貴重な詠唱を始め、歌謡曲、浪曲等のビッグネームの演奏が収録されています。英語ヴァージョンもあります。クラシック界は勿論、我がジャズ界からも、66年3月の来日時に録音されたHelen Merrillのヴァージョンが収録されています。編曲は前田憲男。
当時はまだ知る人ぞ知る存在だった山本邦山(ヘレンの指名だとか)の尺八をバックに日本語で歌っています。
ヘレンのオリジナル全曲が聴きたい方はこちら→「イン・トーキョー&シングス・フォーク」(キングレコード)

この編集CDは民謡ファンに留まらず、広く、音楽を愛する方にお勧めです。
タイトルをクリックすれば、Amazonのサイトが開き、各45秒程度ですが、全曲試聴できますので、ほんのさわりではありますが、Part1等でこれまで書いてきたことも、直接、ご自身の耳で確認出来ます。
否、このCDの前では、私のこの記事など不要かも知れません。

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by Eiji-Yokota | 2009-07-03 22:43 | SONG | Comments(0)

五木の子守唄   part 1

- trad.(伝承歌)-
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熊本県民謡。
おそらく、日本で最も知られている子守唄/守り子唄の一つ。
哀感漂うメロディと歌詞が特徴。

日本三大子守唄、「労働歌」としての「守り子唄」等の位置づけ、背景等については「竹田の子守唄 TAKEDA」Part2の記事をご参照ください。

この歌の誕生経緯やその背景については様々な見解・説があります。
曰く;
平家落人説、防人の歌説、隠れ念仏(一向宗)の抜け参り説、韓国人隠れ村説、逆に朝鮮出兵に駆り出された農民が現地で歌った説、乞食の歌説、渡り山師の娘説、讃美歌との類似性の指摘…
歌の起源・発祥地についても、山鹿地方説・天草福連木との関連説…
歌詞、節回しも様々で、2拍子だけでなく、3拍子もあり、これが韓国・アリラン説の根拠の一つともなっています。

これらの真相探究・判定はとても私の手に負えるものではありません。
以下では、現在歌われている形になった経緯を唄の故郷を訪ね、代表的な歌詞を上記各説の根拠の紹介も兼ねて見ていき、併せて様々なヴァージョンの紹介(Part2)をしたいと思います。
(なお、文中の個人名の表記は大半の方が歴史的存在となっており敬称は略します)

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by Eiji-Yokota | 2009-05-29 21:02 | SONG | Comments(0)

Crossing Paths / Caminhos Cruzados    十字路

 - 1958年 Antônio Carlos Jobim + Newton Mendonça -
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ボサノヴァの黎明期、トム・ジョビンとニュウトン・メンドンサによって書かれた「サンバ・カンサォン」(注1)です。

同じ年に生まれた二人は幼馴染でした。
そして、1台のピアノを挟んで、共にメロディを出し合い、詞を考える作業を通じて、相互に触発し合いながら、曲作りに励んでいました。
後にトム・ジョビンとコンビを組むブラジルが生んだ偉大な詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスは嫉妬深く、トムが他の人間と共作することを好まなかったと言われていますが、ニュウトンだけは別扱いだったようです。

この二人によって、ボサノヴァ初期の名作が生み出されました。

・Desafinado
・One Note Samba (Samba de Uma Nota Só )
・Meditation (Meditação )

特に最初の2曲は、米国でボサノヴァ・ブームが起こった62~63年に吹き込まれたジャズ界のビッグ・ネームの殆どが必ずと言って良い程採り上げています。(注2)

この曲は、上記3曲より早い時期に作られたものですが、曲の解説に入る前に、作者について、触れねばなりません。

トム・ジョビンとニュウトン・メンドンサ---
幼馴染の二人の運命は、その後、大きく分かれていきます。
トム・ジョビンは米国等にまで拠点を伸ばし、20世紀を代表する作曲家とまで評される存在となります。対照的に、ニュウトンはボサノバが米国を席捲する直前、33歳の若さでこの世を去り、殆ど忘れ去られようとしていました。
僅かに、上記の曲と共に、一部のボサノヴァ・ファンから「偉大なジョビンのパートナーだった作詞家」と記憶されるに留まっていました。
ボサノヴァ誕生の渦中にいたにも拘らず、友人等も多くはなく、その生涯について語られることは殆どない状況でした。

このブログでも度々言及しているルイ・カストロの著『ボサノヴァ』の中には、こう書かれています。
「ボサノヴァ最大の謎は、ニュウトン・メンドンサだと言われた」

ところで、最近になり、ニュウトン再評価の機運が起こってきました。
ボサノヴァの生みの親の一人とも言うべきニュウトンに対するこれまでの不当に低い評価を今こそ見直す時が来たのではないかと思っています。

ここでは、以下、メンドンサの生涯とこの歌の辿った経緯をみていきたいと思います。

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by Eiji-Yokota | 2009-05-29 20:00 | SONG | Comments(0)

Danny Boy (Londonderry Air)     Part1

- trad. + 1910&13年 Frederick Weatherly -
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アイルランド民謡の"Londonderry Air(ロンドンデリーの歌) "または"Air from Country Derry"(デリー州《地方》の歌)のメロディにFrederic Edward Weatherly(フレデリック・エドワード・ウェザリ 1848-1929 弁護士、詩人)が1913年に歌詞をつけました。
もともと"Londonderry Air"には、100以上の歌詞が付けられたと言われています。
その中には讃美歌(注1)になったものもあります。
また、先にご紹介した"You Raise Me Up"もこの曲をベースにしたものです。

"Londonderry Air"が最初に出版物に掲載されたのは1855年。
アイルランド民謡概説書"The Ancient Music of Ireland"の57頁に曲名不明として収録されました。
著者・編集者はダブリン出身の考古学者、画家で民謡の収集家でもあったDr.George Petrie(1789 - 1866)。

さて、では、この世界的に知られているアイルランド民謡がどうして生まれたのか、
また、フレデリック・ウェザリーが歌詞を付けるまでにどう言う経緯があったかを、これから見ていきたいと思います。

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by Eiji-Yokota | 2009-03-19 20:59 | SONG | Comments(1)

Bridge Over Troubled Water 「明日に架ける橋」

 - 1969年 Paul Simon -
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サイモンとガーファンクル Simon & Garfukel (以下、S&Gと略します)の代表作。
「独断と偏見」との批判を懼れずに書けば、1970年代を象徴する「時代の歌」。
今日まで歌い継がれ、感動を与え続けた「友情の歌」であると同時に、9.11以後の米国では、単なる懐メロ、スタンダードの域を超えて、「癒し」と「励まし」の側面から再び採り上げられことが多くなり、今日的な新たな位置づけがされつつあるようです。

この曲の誕生をめぐる有名なエピソードについては、TV番組(NHK「世紀を刻んだ歌」/テレビ東京「そして音楽が始まる」等)や解説書等でも既に何度も採り上げられていますので、ご存知の方も多いことでしょう。
ここでは若干角度を変えつつ、この歌に纏わる背景をもう少し掘り下げてみていきたいと思います。

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by Eiji-Yokota | 2009-02-07 21:01 | SONG | Comments(0)

正調博多節

【 最初に 】
この記事に訪問いただき、ありがとうございます。

特に検索エンジンで来られた皆様には感謝でいっぱいです。
ただ、この記事については、執筆以来半年が経過し、その間、改めて調べたこともあり、大幅な加筆を実施することにしました。
したがって、チェックされた内容と多少違っているかも知れません。
いずれにせよ、時間的・体力的・能力的限界もあり、前回の記事を全て削除して新しい記事を書き直すのではなく、前の記事も活かしながら、部分的・段階的に新しい「記事」を書くこととし、最終的に、これらが完成した時点で前の記事から新記事に移行することとします。したがって、一時的に重複する二つの「記事」が併存しますが、事情ご賢察に上、ご容赦願います。

一応、この記事を読んでから、改訂版の記事に移っていただいても意味は通じるようになっております。
本記事を読んでから「改訂版」に行くか、「改訂版」を読んでから、こちらに戻るかはお任せします。
(どちらからでも、リンクで容易に移動できます)
また、鶴屋南北が作ったCMソング説を追いかけた「番外編」も是非、どうぞ。
→「番外編」(ここをクリック)
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- trad (伝承歌) -
福岡・博多の民謡、と言うより「お座敷唄」。
歌詞は甚句(7775)形式。

1~3 正調博多節の起源、様々なヴァージョンについて、別項(改訂版 Part1)で考察しています。
詳しくは→ここをクリック

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4.今日の歌詞

既に見て来たように様々な人々がこの曲の成立に関わっており、また、近年レコード、CDに録音されたものも、歌い手や制作者によって様々なヴァージョンが存在していますが、以下代表的なものを掲載します。
福岡と博多名物・名所(一部は既に存在しません)が歌われています。博多をご存知の方もそうでない方も、しばしご覧ください。
(なお、一説には、一部で所謂「隠喩」によるエロチックな描写があるとされていますが、それは皆様の想像力にお任せしましょう)

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 博多帯締め 筑前絞り 歩む姿が 柳腰

 博多よいとこ 朝日に映(は)えて 松と竹とが西東

 博多へ来るときゃ 一人で来たが 帰りゃ人形と 二人連れ

 筑紫名所は 名島に宰府(ざいふ) 芥屋(けや)の大門(おおと)の 朝嵐

 操たて縞(じま) 命も献上 堅く結んだ 博多帯



 博多柳町 柳はないが 女郎(じょろう)の姿が 柳腰

 意気地(いきじ)ずくなら 命も儘よ 博多小女郎の末じゃもの

 恋の中道 なさけの博多 波を隔ての 磯千鳥

 なんの玄海 船底枕 さめりゃ博多の 灯(ひ)が招く

 誰に買われて 行くとも知らず 博多人形の片えくぼ

(なお、あまりに長くなりますので、割愛していますが、まだまだ別歌詞は存在しており、別途、制作年代順に紹介の場を設けたいと思っています)
最後に一つ。彼女は歌う際、上記の1番目と2番目の有名な節をうたっていますが、最後にしっかり自作の一節も付け加えています。

 博多山笠 櫛田の朝に 滾る男衆 夏を呼ぶ


5.テンポ・ルバート tempo rubato

去年の暮、有美さんは突然この曲が気になって、どうにも仕様がなくなったそうです。
思い立ったらじっとしておられない彼女は、すぐさま近所のレンタル屋に飛び込み、この曲を探します。ようやく店員さんの協力で、日本の民謡48曲を収めたCDを見つけ、それを繰り返し聴いたそうです。

前記の通り、邦楽のプロ中のプロが作ったものに相応しく、この曲は門外漢の私でも本当の意味で歌いこなすことが極めて難しいものだと分かります。
この歌は上記歌詞の3番目の「帰りゃ人形と二人連れ」の歌詞(色々解釈の余地がある歌詞であり、その為人気も高い)から「転勤節」とも呼ばれ、「博チョン族」(注6)を歌ったとも言われています。一方で難しい歌の為、ようやく歌えるようになった頃にはまた別の任地へ、と。
ある本には「江差追分」と双璧をなす難曲とも記されていました。
さて、前記の門付け芸への蔑みは別として(「天狗さま」のオリジナル旋律が未詳な今、オリジナリティがどこにあるかは不明ですが)、大正年間に生まれ変わったこの唄が全くハイブロウな楽曲であることは確かです。
また、この曲での三味線は伴奏と言うより、独自の動きをします。主旋律に絡むかと思えば、いつの間にか離れては微妙に異なるリズムと旋律を奏でる様な… なお、調弦は本調子。(注7)
有美さんはこの曲を採り上げるに際して、音楽用語で言う「テンポ・ルバート」(注8)を、ここで多様します。この日(2009年2月7日)の演奏もそうでした。直訳すれば「盗まれたテンポ」。基本的なテンポは崩さず、しかし、音符の長さを変化させる(多くはスロー乃至ノー・テンポに近づける)演奏法です。
単純にノンテンポで歌いだし(特にヴァース部分)を歌い、やがてインテンポに入ると言うパターンはよくありますが、必ずしも彼女はそのようには歌っていません。
そう、彼女が今回関心を抱いたのは楽曲そのものとその歌唱法・演奏法だったのです。
おそらくヘッドアレンジ的な事前打合しかなかったと思われますが、ピアノの岩崎さんはじめリズム隊もその試みに果敢にチャレンジしていました。
単に「ソーラン節」や「八木節」をジャズ風にアレンジすると言うレベルではなく、この楽曲の持つもっと深い構造と触れ合おうとしたのだと私は解釈しています。

技術的な話はさておき、実質大正生まれのこの曲の中にある何かが彼女のDNAに潜む何かを震わせたことは間違いありません。
彼女は"TAKEDA ~竹田の子守唄"に続く、自分の内なるジャズを探り当てたのかも知れません。日本人ジャズ・アーティストの多くがいつも格闘している「日本人である自分にとってのジャズ」を。
例えば、彼女のお師匠さんとも呼ぶべき存在の伊藤君子さんの「津軽弁ジャズ」については過去の記事(TAKEDA)でも触れましたが、勿論彼女の今回のアプローチは全くそれとは異なるものです。おそらく今まで誰も試みたことのないもの…

そして、有美さんが選んだのは、同じ福岡(「博多」とは呼びませんので、念の為)の「黒田節」でも、また「津軽じょんがら節」でも、そして「島唄」でもなく、この曲だったのです。

さてしかし、他にも何曲かは彼女が心魅かれた民謡があるようです。
まだまだ「お楽しみ」はこれからです…

6. 参考CD等
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「博多のよかうた よかここち」(08年)
福岡のミュージック・ショップ印藤楽器店の60周年を記念して作成された同店限定のアルバム。正調が付かない「博多節」を始め、福岡・博多を代表する曲が収録されています。同曲は赤坂小梅ヴァージョン。他にも島倉千代子、村田英雄、霧島昇等の歌唱による楽曲も収録。ジャケットイラストは長谷川法世。印藤楽器限定販売ですので、タイトルをクリックして、内容確認の上、直接同社へ連絡ください。
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ザ・民謡ベストコレクション10 九州編
(コロンビアミュージックエンタテインメント 96年)
入手が容易なものの中で、二つの「博多節」が聴けるのはこれ。他にも九州の代表的民謡が収録されています。




注6) 博チョン族
チョンガー状態で博多に在住している人。多くは単身赴任の転勤族。
チョンガーは独身の俗語。朝鮮語の独身男性の髪形「総角」から転じたとされる。

注7) 調弦
3本しか弦がない三味線は調弦も複数あり、代表的なものは3種。
(時には曲の途中でも調弦を変えることもある)
本調子:一の糸に対し二の糸を完全4度高く、三の糸をオクターブ高く合わせる。
(一の糸がCであれば、C-F-Cとなる)  曲の気分は本格的・男性的
二上がり:一の糸に対し二の糸を完全5度高く、三の糸をオクターブ高く合わせる。
(一の糸がCであれば、C-G-Cとなる)  曲の気分は変格的、派手、陽気
三下がり:一の糸に対し二の糸を完全4度高く、三の糸を短7度高く合わせる。
(一の糸がCであれば、C-F-B♭となる)  曲の気分は女性的、優美、悲哀

注8) テンポ・ルバートとバラードそしてカデンツァの関係
テンポ・ルバートをバラードの代名詞のように使うこともあります。
「次、テンポ・ルバートね」と言う具合に。
必ずしも間違ってはいないのですが、そもそもバラードの定義自体が様々ですし、きちんとイン・テンポ(リズム・パターンが入る)で演奏されるバラードもあります。
むしろ、アップ・テンポの曲を含め、所謂ヴァース(予め準備されているイントロ)の部分はテンポ・ルバート(ノー・リズム)で演奏されることが多い。
特にヴォーカル付きの場合は、歌手が思いを込めてヴァースをテンポ・ルバートで歌い、ピアノを主体とするリズム隊はそれを聴きながら、適宜合わせていくパターンが多いようです。この場合、両者の息が合っていることが必要です。
また、リタルダンドと言って、一旦イン・テンポで演奏されていたものが、ラスト近くで再びテンポが落ち気味になるパターンもあります。中には、そのまま無伴奏で主役が最後の思いを「唄い上げ」(カデンツァとも言います。特にクラシックでは)最高の見せ場・聞かせ所にすることもあります。
これも一種のテンポ・ルバートです。


参考文献
c0163399_013394.jpg日本民謡選集 千藤幸蔵・長田暁二編 ドレミ楽譜出版社 08年
民謡新辞典 畠山兼人 編  明治書院  79年
日本民謡辞典  仲井 幸二郎 他編  東京堂出版  72年


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by Eiji-Yokota | 2009-02-07 21:00 | SONG | Comments(1)