Naomi's Choice 小柳有美の歌った歌
by Eiji-Yokota
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These Foolish Things (Remind Me Of You) 「思い出のたね」

- 1935年 Holt Marvell + Harry Link + Jack Strachey -
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ジャズはアメリカで生まれた音楽・芸術ですので、スタンダード・ナンバーと言うと、どうしてもアメリカ産が殆どになりますが、(ビートルズ等の60年代以降のブリティッシュ・インヴェイジョン以降の新しい潮流を別にすれば)これは数少ない英国産のスタンダード・ナンバーです。

ロンドンで上演されたレヴュウ(ミュージカル・コメディ)"Spread It Abroad"(注1)の挿入歌です。この曲は大西洋を挟んでヒットしました。(注2)

作詞はHolt Marvellのペンネームを持つ、Albert Eric Maschwitz 、作曲はJack Stranchey 。
Harry Linkの名前もクレジットされていますが、本作への具体的貢献はよく分かっていません。

今回は、この作品誕生の背景として伝わる、あるエピソードを中心にみていきましょう。



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Albert Eric Maschwitz (1901年6月10日-1969年10月27日)はバーミンガム生まれ。(右画像、左の人物)
彼は英国ショウビズ界の大立者です。OBE(大英帝国勲章)を授けられています。
BBCで活動したり、渡米してMGMと契約して「チップス先生さようなら」(39年)の脚本を手がけたりしています。他の代表曲として、本曲と同様にJack Strachey (右画像、右の人物)とコンビを組んだ“A Nightingale Sung in Berkeley Square”があります。

作曲者2名についての詳細は(注5)をご覧ください。

一説には、この曲は嘗ての恋人で女優のAnna May Wong(1905年1月3日-1961年2月2日)への断ち難い思いを綴ったものだと言われています。(注3)
ここで、日本ではあまり知られていない彼女について、アジアの同胞の先駆者として米国エンターティンメント業界で孤独な戦いを続けた彼女の人生を、ごく掻い摘んでご紹介しましょう。

【 ANNA MAY WONG アンナ・メイ・ウォン 】
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彼女はハリウッドに進出した初のアジア系(中国系アメリカ人)女優です。
中国名:黄柳霜
代表作:"THE TOLL OF THE SEA"(「恋の睡蓮」 1922年 米 Technicolor製作。 無声映画時代のフルカラー作品、内容的には「蝶々夫人」の翻案)他。

LA(ロサンゼルス)のチャイナタウンで中国系3世として生まれた彼女は、エキゾチックな美貌で人気を博し「チャイニーズ・ヴァンプ」(注4)とも呼ばれました。
しかし、その生涯は、差別の苦悩との闘いの日々でもありました。特にハリウッドでは外国人として扱われ、役柄も限られました。(当時はヘイズ・コードと呼ばれる異人種間の恋愛描写を禁止する法律すらありました)
一方では同胞からは異分子とみなされ、その板挟みに苦しみます。やがて、彼女はヨーロッパとブロードウェイに進出して成功。ディートリッヒとの共演(下のYou Tube参照)等華々しい成果を挙げて、意気揚々とハリウッドに戻ったのですが、ハリウッドでの扱いは変わることはありませんでした。蝶々夫人の焼き直しかB級映画お馴染みの妖しい中国女、てな役どころです。彼女は失意のうちに37歳で一旦引退。
その後復帰し、中国系アメリカ人の家庭を舞台としたミュージカル映画(Flower Drum Song)の出演が決まり、ようやく求めた役柄と巡り合えたと喜んだ直後、心臓発作で急死します。56歳。生涯独身でした。
エリック以外にも恋人の存在は伝えられていますが、いずれの愛も実りませんでした。
ようやく近時彼女の再評価の機運が高まり、遂にハリウッドも重い腰を上げ、本年(2008年)、彼女の名前はウォーク・オブ・フェイムに飾られました。アジア系女性として初の、しかし、実に死後40年以上経ってからの栄誉でした。

下はANNA MAY WONG SOCIETY がYou Tubeに公開している映像です。
バックにRod Stewartが歌うThese Foolish Thingsが使用されています。
2分4秒のところで一瞬現れる男性が、作詞をしたエリック・マシュヴィッツです。


彼女の生涯に関心を持たれた方は、初の本格伝記である、次をどうぞ。(英語版ですが)
Anthony B.Chan著"Perpetually Cool: The Many Lives of Anna May Wong (1905-1961) (Filmmakers Series)" (2007年 Scarecrow Pr; Reprint版 オリジナルは2003年)

【 歌詞の内容 】
さて、有美さんは、MCでこの曲を紹介する前に、お客さんのイマジネーションを刺激する、こんな連想クイズを出します。

    口紅のついた煙草
    ロマチックな場所への航空券
    隣のアパートから洩れてくるピアノの音
    派手に塗られた遊園地のブランコ

そうです。
「これらの愚にもつかないものが、あなたのことを思い起こさせる」と言うのがこの歌詞の内容です。
因みに、この手の単語や事象・風景等を重ねて作られた歌をカタログ・ソングと呼ぶことがあります。(注6)

【 カヴァー作品 】
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数多くのアーティストがカヴァーしているこの曲ですが、ここではElla Fitzgeraldをご紹介しましょう。57年のオペラ・ハウスでのライヴ・ヴァージョンも素晴らしいのですが、この他にも、ヴァースを含め歌詞を大幅に追加したヴァージョンがあります。
名盤"ELLA AND LOUIS AGAIN"(Verve)が2枚組CDとしてリリースされた際、追加曲として収録されましたので、今日では入手し易くなりました。(なお、この曲にはサッチモは参加していません)7分にわたり、エラはしっとりと歌い込み、全く飽きさせません。歌詞全文はこちらをクリックください。なお、同サイトで他のアーティストの歌詞もチェック出来ます。
2枚組CDはこちら→Ella & Louis Again (Dig)

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次は、ちょっと毛色の変ったところで、ジャズ・ヴァイオリンの巨匠Stephane Grappelliと、身長1m足らずの巨人、先天性の重度の身体障害と闘ったピアニストMichel Petrucciani の95年の共演盤"Flamingo"(Dreyfus)を。
ジャケットの雰囲気そのままにリラックスした二人の巨人による音の交歓が繰り広げられます。


ロキシー・ミュージックのフロント・マン、Bryan Ferryが73年に作成したソロ・アルバム"These Foolish Things"は、他にビートルズやディラン等も彼独自のスタイルでカバーしています。スタイリッシュなロックが好きな方はどうぞ。
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しかし、アルバムの邦題の「愚かなり、わが恋」は、個人的にはクエスチョンマークです。
"My Foolish Heart"の邦題「愚かなリ我が心」と混同しそうですね。(勿論、同曲は収録されていません)


なお、邦題については、この他「思い出のよすが」と言うものもあります。


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注1)
サヴィル・シアター(右画像)で36年4月から209ステージ上演。
台本:Herbert Farjeon
音楽:Willam Walker
主演:
Dorothy Dickson
(但し、彼女はこの曲は録音していません)
Walter Crisham

残念ながら、このレヴュウのストーリー、プロットについてのデータは未入手です。どなたかご存知でしたら、ご教示ください。


注2) 
英国ではJudy Campbellが最初にレコーディングしましたが(Leslie Hutchinson説もある)、アメリカでは5者共演となり、いずれもヒットしました。中でもBenny Goodman+Hellen WardがNo.1、Teddy Wilson+Billie HolidayがNo.5、と大ヒットを記録。フランスでもJean Sablonが"Ces Petites Choses"としてヒットさせました。(彼は元々このレヴュウに出演予定でしたが、36年1月、英国王ジョージ5世の逝去に伴い、上演が延期された為に、米国のラジオ・シリーズ"The Magic Keys"に鞍替してしまいました。

注3)
ANNA MAY WONG BLOG”THESE FOOLISH THINGS”には、たとえば、エリックがアンナに宛てたとされる手紙の文面までアップされています。但し、そこにも「本物かどうかは各人のご判断にお任せします」と表示されています。

注4)
vampはヴァンパイヤーの略。妖婦。セクシーな魅力の女性を指します。魔性の中国人女性とでも訳しましょうか…

注5)
Jack Strachey Parsons (1894-1972) ブライトン生まれ
作曲家。前述のとおり、エリックと組んで活動しました。40年代からソロに転じ、オーケストラで所謂イージー・リスニングを手がけます。他の代表作に"Shaftesbury Avenue" "Pink Champagne" "Ascot Parade" "Mayfair Parade"等

Harry Linkey (1896年1月25日-1956年7月5日) フィラデルフィア生まれ
アメリカの作曲家、出版者。他の代表作に、“I've Got A Feeling,I'm Falling”(ファッツ・ウォーラーとの共作、ウォーラーがヒットさせた)。
この曲に関しては出版者の既得権で作曲者とクレジットされているだけで、実際に貢献してないのではないかと言う説も。

注6)
このブログで採り上げた曲では、My Favorite ThingsThe Christamas Songが、それに入るでしょう。演歌で言えば、山口洋子さんが五木ひろしさんに書いた「よこはまたそがれ」(71年)も、同じカテゴリーに入ると思います。

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by Eiji-Yokota | 2008-09-04 19:49 | SONG | Comments(0)
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