Naomi's Choice 小柳有美の歌った歌
by Eiji-Yokota
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Instant Karma! (We All Shine On)

- 1970年 John Lennon -

c0163399_164639.png


♫  カルマ(業)はすぐに君に作用する。
  まさに君の脳を一撃さ。
  冷静に考えてみるんだ、
  君は、あっと言う間に死んじゃう存在なんだよ。

  何と言おうも
  君が考えることも
  恋人の前で笑うことも
  君におこる全てのことは
  君自身によって引き起こされるんだ。



  カルマはすぐに君に効いてくる。
  君を正面から見つめる。
  目覚めるんだ、ダーリン。
 一個の人間としてね。
 
  とにもかくにも
  僕みたいな愚か者は笑いとばせばいいのさ。
  だって君はスーパースターなんだから。
  そう君自身が、さ。

  僕たちは輝いている。
  月や星や太陽みたいに。

  そうさ、僕たちは輝きつづける。
  オールライト
  皆、おいでよ
  さあ、一緒に、ずっとずっと。

  カルマはすぐに君にふりかかる。
 そして、君をうろたえさせてしまう。
  思い出すんだ、
  君が出会った人々、親愛なる同朋達をさ。

  誰が何と言おうと
  人は傷ついたり恐れたりせずに生きることなんか出来はしないんだ。
  どうしたんだい
  自分の居場所が見つからないって?
  君はどこにでもいられると言うのに。
  おいでよ、君の居場所を手に入れよう。 
   
  そうさ、僕たちは輝きつづける。
  さあ、一緒に、ずっとずっとずっと。

 原歌詞 → seeklyrics


【 背景 】

1970年1月27日の朝
英国、ロンドン近郊にあるティッテンハースト・パークの自宅で目覚めたジョン・レノンの脳裏には新しい曲が浮かんでいました。

ヨーコとの結婚~ベッドイン、ビートルズの事実上の崩壊(公表されてはいなかった)始め、まさに激動の年だった1969年。ジョンとヨーコは年末年始を人里離れたヨーコの前夫アンソニー・コックスのデンマークの農場で過ごします。話題になった断髪も、ここでの出来事です。(冒頭画像参照)
また、ここでコックスと宗教やスピリチュアルな現象等について語り明かしたことが、その朝、ジョンに、一つの「悟り」をもたらしたようです。
それこそが"Karma(カルマ)"についての(新)解釈。
「カルマは直ぐに君に作用する/効いてくる」=インスタント・カーマと言う概念でした。

ピアノに向かって曲を一気に完成させたジョンは、その日の内にアビーロード・スタジオでレコーディングを挙行。
集められたのは、ジョージ・ハリスンやビリー・プレストン、クラウス・フォアマン、アラン・ホワイト等。当時、ジョンは流動的なメンバーでプラスティック・オノ・バンドと名乗ってビートルズを離れた音楽活動を開始していました。彼らは、そのバンドの常連でもありました。
そして、ここでジョンがプロデューサーに指名したのがフィル・スペクター。
ジョンにとっても彼はアイドルであり、伝説上の人物でした。
この頃、スペクターの方からビートルズに接近しており、直接的にはジョージとのパイプを築いていました。
ジョージから紹介を受けたジョンは、一種のオーディションの積リだったのでしょうか、スペクターに「この曲をオールド・ロック調にアレンジしてくれ」と依頼。
スペクターの仕事の出来栄えに満足したジョンは、その後、ビートルズのラスト・アルバムとなる"LET IT BE"の(再)プロデュースを彼に任せることになるのです。
また、ジョンやジョージは自身のアルバムのプロデューサーに指名します。
ジョンは、この曲の早期リリースに拘り、このシングル盤は2月6日には店頭に並ぶという離れ業が実現しました。
まさにインスタント・レコーディング&リリースでした。
冒頭画像は米国盤スリーヴ(2月20日リリース)
チャートアクションは英国5位、米国3位。(その週の米国1位は"Let it be"!)
下画像が英国盤。流石に緊急リリースの為、文字だけの表記ですね。
オリジナル盤上には副題の表記はありません。
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【 インスタント・カーマって何? 】
c0163399_1651355.jpg

Karma (カルマ)が、業(ゴウ)の意味であることは、当時、中学生だった私にもわかっていました。それが仏教の基本となる概念であることも。
しかし、「業」自体の概念・位置づけとなると、いくら百科事典等で調べても、今一つ理解できませんでした。まして、それに「インスタント」が、付くとなると、どう解釈してよいのか、さっぱりわかりませんでした。

即興の業? 
即席の悟り? 
新興宗教? 
いい加減な因果応報の法則?

歌詞に使われている単語はいずれも平易で、まさに中学生レベル。
でも、何を言ってるのか全く分からない…
「僕らは皆輝いている」と言う肯定的フレーズのリフレインがあるのが救いでしたが、リフレイン以外は意味不明で、むしろ悪いイメージが連ねられているとさえ思っていました。
インチキ宗教を揶揄しているのか?
悟りを開くのは簡単なことだ、と言ってるのか?
「インスタント」と言う言葉自体に、まがい物、代替品、手抜き、お手軽、安易等のイメージを勝手に抱いていたのも事実です。

しかし、当時の私だけでなく、今でも、この曲の解釈や訳文をネットや書籍で見ると、非英語圏の日本では、同じように混乱状態が続いているようです。

例えば、冒頭のフレーズの和訳例:
「瞬間のカルマがあなたをとらえる」
「因果の悪魔はお前を殺しにやってくる」
「最新流行の教義がおまえを狙っている」

…なんじゃそれ?
中には日本語にすらなっていないものも。
訳している方自身どこまで納得しているのやら。

スッキリしないままに、40年を超える月日が流れました。

最近、私は、あるカルト集団について、その教義や、少なからぬ人々が何故、この宗派に帰依していったのかという点に興味を持ち、調べていました。
当然、そこには「カルマ」と言う言葉が頻出。
いろいろな関係書籍も読み漁った結果、私も「カルマ」に対し、ようやく、ある程度、理解をすることが出来ました。

誤解をおそれず、簡潔に記せば、「カルマ」とは「行為」そのものと言うことになります。
古代インドにおいては、この世は縁起の法=「因果応報」の法則に支配されており、前世の功徳や悪行で今の自分が規定されると言う考え方がありました。その原因行為をカルマ(業)と呼びました。

この考え方自体は釈迦以前からありましたが、特に釈迦以降は輪廻転生の考え方とセットになり、様々な解釈が生まれました。
例えば、「カルマ」を「宿業」と訳することもあります。

【 ジョンと東洋思想 】

「カルマ」の理解が深まった私に、ある朝(実は今朝)突如、一つの仮説が頭を擡げてきました。

「インスタント・カルマ」は、今日の欧米では「逃れられない運命」の意味で使われているようです。
ジョンは、あの朝、「カルマ」に積極的な意味を見出したのです。

「前世のカルマ」が「今」を縛るなら、「今の行動」によって「未来」はより良いものに変えられる筈。大切なのは「未来」であり、それを「直ちに」変えることが出来るのは結局各自の「今」の行動そのものでしかない。それこそが、インスタント・カルマ。

「夢想家(と自分で認めてますね)」のジョンにすれば、このような前向きな解釈に辿り着くのは当然の帰結だったのではないでしょうか。
そう、ジョンは「悟り」を開いたのです。

ジョンが読書家だったことは有名ですし、思想・宗教関係の書籍に親しんでいたことも、その発言や取り巻き等の証言からも明らかです。ジョンやコックス等当時の西側世界に住むインテリにとっては、これまで西洋文明をリードしてきた合理主義に対する懐疑が起こり、これら東洋思想に関心を持ち、魅かれていったことは容易に想像できます。
c0163399_2317520.jpg思えば、それはチベット仏教の経典「(チベット)死者の書」(Bardo Thodol バルド・トドル)に自身のLSD体験を重ね合わせてティモシー・リアリーが書いた”The Psychedelic Experience”(邦題「チベットの死者の書、サイケデリック・ヴァージョン)にインスパイヤーされた"Tomorrow Never Knows"、マハリシへの幻滅と決別を歌った"Sexy Sadie"、ジョージの支援の方ばかり目立っていましたが、実はジョンも歌詞の随所にハレ・クリシナを挿入していますし、"Across The Universe"では、"Jai Guru Deva Om…" (我らが導師、神に勝利あれ)と歌うなど、東洋思想遍歴を重ねたジョンが辿り着いた一つ思索的結論が、これだったと私は思います。

その朝、ジョンは、直ぐにも、自分の解釈を人々に告げようと思ったに違いありません。
彼が特にこの曲の早期の録音・販売に何故あれ程拘ったのかということも、これで理解出来ます。

そして、ジョンがこう悟ったに違いないと思い至った瞬間、40年以上謎だった原歌詞の意味が氷解しました。
それが冒頭に掲げた、拙い訳文です。

一応、逐語訳を目指しましたが、ジョンお得意の「言葉遊び」「対語」等の要素も、極力とりこもうとした結果、若干意訳部分も出ましたが、日本語としては一応、意味は通じていますよね(笑)

ここでジョンは、良くも悪くも「カルマ」に翻弄される人間の姿を描写します。
(頭、顔、足に効いてくる、と原歌詞ではイディオム=慣用句を対語法的に巧みに使って、それぞれ表現しています)
そして、「若者世代のリーダー」と目され、祭り上げられそうになっている僕(ジョン)などに頼ることなく、短い人生なんだから、君たち一人一人こそがスーパースターで、自分の主役は自分自身に他ならないのだから、自分の運命は、今の「カルマ」を通して自分で切り開くんだ。僕らは皆光輝く存在なんだ。と、ジョンは呼びかけているのです。

(でも、私に言わせれば、リーダーになるのを逃げているくせに、こうして皆に自分の考えを告げざるを得ずにいられないところが、愛すべき「矛盾の人」、ジョン・レノンの真骨頂なのですが)

私が調べている集団もジョンと同じ出発点に立っていた筈なのに、「カルマ落とし」と称してリンチまで行い、グルの完全コピーこそが「解脱」への道だと全く反対の解釈をとり、信徒個々人は思考停止したまま「あの事件」に突入していくのです。

ジョンが、そのずっと前から、個々の自分が大切で、「過去のカルマ」に縛られるより、「今のカルマ」を通して明るい未来を切り開こうと、自分なりの「カルマ」の解釈を伝え、警告していたにも拘わらず。

そして、上の訳文を夢中で一気に書き上げた瞬間、不遜にも、私にもジョンと同じ思いが込み上げてきました。
(ジョンの故事に倣い)直ぐにも、この解釈を皆に伝えたい、と。
こうして約2年ぶりに封印していたブログを再び開き、この記事を一気に書き下ろしました。
記念日たる1月27日も待たずに (笑)
なんだか怪しげな宗教のインチキ教祖のブログっぽくなってきましたね…(笑笑)

門外漢の私の解釈は、ビートルズや英語そして東洋思想を長年研究してきた泰斗方から見れば、あるいは「全くの誤訳」「思い違いも甚だしい」「手垢にまみれた古い解釈」とみなされるのかも知れません。
それならそれでも、良いと思っています。
私の「行為」が「結果」を生むのですから。
責任は私一人にあります。
ジョンがそう教えてくれました。


c0163399_22244394.jpgLennon Legend (Apple)
"Instant Karma!"はオリジナル・アルバムには収録されていません。今ではジョンのベスト盤が複数リリースされていますが、ジョンに馴染みのない方には、これが無難でしょうか。
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by Eiji-Yokota | 2016-01-10 18:20 | SONG | Comments(3)
Commented by びっくりぽん at 2016-02-08 18:19 x
素晴らしい。
そうだったんだ
Commented by shintaromaeda at 2016-03-08 18:50
お久しぶりです。
ジョン・レノン(ジョン・オノ・レノンとなっていたということはオノ・ヨーコさんと結婚した後でしょうか?)の歌の中にはまだまだ隠れた名曲も多い、と思いました。
Commented by Eiji-Yokota at 2016-03-08 21:11
お久しぶりです。時々、貴ブログの方も拝見させていただいてます。ますます独自の世界を広げておられるようで、なによりです。
この曲は、本文にもありますが、ヨーコと結婚、ビートルズとの決別と言うジョンにとっての一大転機を経て、生まれるべくして生まれた曲だと思っています。カルマ等ある程度の知識がないと、何を言ってるか分かりにくいので、従来スルーされたり、誤解されていた面がありますが、ジョンの魂の遍歴上欠かせぬ曲で、もっと注目されて良い曲だと思っています。
そもそも、歌詞が分からなくても、曲は十分に魅力的です。
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