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Naomi's Choice 小柳有美の歌った歌
by Eiji-Yokota
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Eric Clapton & Steve Winwood JAPAN 2011  Part1

Eric Clapton & Steve Winwood  JAPAN 2011  Part1_c0163399_2201187.jpg


行ってきました。

Naomi's Choice へようこそ!

2011年11月19日 横浜アリーナ
クラプトンとウィンウッドの来日公演、ジョイント・ライヴ。
「あの時代」を過ごした世代としては、この二人の顔合わせとなると、やはり、行くしかありません。

11月17日の札幌公演に次ぐ、日本公演2日目のこの日。
日本は全国的に激しい雨風に見舞われました。
新横浜駅から横浜アリーナまでの、その僅かな距離の道のりが険しかったこと…

12月6日武道館公演→ Part2 へ

12月10日武道館公演→ Part3 へ



【 チョット余計な解説 日本でのジョイントライブまでの道のり 】

クラプトン66歳、ウィンウッド63歳
共に40年以上のキャリアを誇り、独自の音楽世界を築き上げてきた二人にとって、Rockファンの期待と注目を集めつつも短命に終わった唯一の共同プロジェクトがBLIND FAITH でした。
クラプトンの歩みにおけるBLIND FAITH の位置づけについては「いとしのレイラ」の記事を参照ください。

BLIND FAITH と言えば、もう一人。あのGinger Baker ジンジャー・ベイカー は?
となるところですが、個人的には、ジンジャーのドラマーとしての凄まじさは十分承知の上で、BLIND FAITH同窓会(?)の一連のライヴに参加しなかった、出来なかったのは、正解だったと思っています。

Cream クリーム時代から、Jack Bruce ジャック・ブルースとジンジャーの対立に辟易していたクラプトンは、方向性を失ったクリームが解散すると、やはりTRAFFIC トラフィックを解散したばかりで、その実力とバンド統率力を買っていたウィンウッドに声をかけます。

もともと、クラプトンは、Cream時代から、バンドのサウンドに重厚感を与えるべく、ウィンウッドを参加させようとしていました。

Eric Clapton & Steve Winwood  JAPAN 2011  Part1_c0163399_23132249.jpg最初の日から私の頭の中にあったのは、スティーヴ・ウィンウッドだった。(中略)何よりも、彼は幅広いジャンルの音楽をこなすように見えた。当時まだ15歳だったと思うが、目をつぶったまま、彼が歌う「ジョージア」を聴いたら、絶対にレイ・チャールズだと思ったはずだ。音楽的には少年の姿をした老人のようなものだった
(エリック・クラプトン 「エリック・クラプトン自伝」 原本 07年、イーストプレス 08年)


しかし、3人編成のフォーマットを気に入っていたジンジャーとジャックによって、この時はウィンウッドの加入は拒絶されてしまいます。
Cream解散後、当然のように、クラプトンはウィンウッドのコテージを訪れ、来るべき日を意識しつつ、二人だけのジャムセッションを楽しんでいました。
ところが、その場に、突如、ジンジャーが現れ、クラプトンを驚かせます。事情を知らないウィンウッドが、ジャムセッションのことをジンジャーに話した為とも言われています。
「まずいな、これでは何が起こるにしても、道を誤ることになるぞ」と思ったのを覚えている。
(同上)

因みに、2005年のクリームの再結成時の最初の英国ツアーは人間関係もうまくいっていたようですが、その後のNY公演についてはクラプトン自身否定的な発言をしています。
ジンジャーの参加は、これらの「悪夢」の再現でもあり、おそらく音楽的成果にも決して良い影響は与えないだろうと勝手に想像しています。

私が先にジンジャー不参加正解説を記したのは、おそらく、自身のBlind Faith入加入時のクラプトンの反応自体は後にジンジャーの耳にも入ったことでしょうし、気付いていたでしょう。なにより先のクリーム再結成時に再び起こった人間関係の軋轢を経ていますので、誇り高い彼が、再度二人に「参加させろ」とねじ込むことはなかったでしょう。勿論、二人が声をかけることも。

Eric Clapton & Steve Winwood  JAPAN 2011  Part1_c0163399_13314622.jpg69年6月7日、ロンドンのハイドパークでのフリーコンサートでBLIND FAITHはデビュー。
ジンジャーの起用はクリームの悪夢の再来になると気の進まぬクラプトンでしたが、ウィンウッドがジンジャーを気に入っていたので妥協。しかし、ヘロインを再び服用し始めたジンジャーに対し、クラプトンは何かと怒りの矛先を向けます。
結局、BLIND FAITH は、1枚のアルバムを残し、8月24日ホノルルで行われた全米ツアーの最終公演終了と共にそのまま瓦解します。
"Blind Faith"(Polydor 1969年)

今思えば、私は最初からこれが自分の本当にしたいことではないことに気がついていたのに、不精していたことになる。
(同上)
クラプトンは先のツアー中、前座のDelaney & Bonnie デラニー&ボニー に魅せられていったのです。
私がBLIND FAITHの一員としての責任を放棄して、彼らとつきあいをはじめるまでに長くはかからなかった。
(同上)
かくて、バンド解散後、クラプトンはデラニー&ボニーと行動を共にし、そしてそれは Derek & The Dominos デレク・アンド・ザ・ドミノス結成へと繋がります。
ウィンウッドはTraffic を再結成。二人はそれぞれの道を歩みます。
その後、薬漬けとなったクラプトンの再起の為に開催された73年1月13日のRainbow Concert に、友人の一人としてウィンウッドも参加します。しかし、このコンサートからは特に何かが始まることはありませんでした。
因みに、ウィンウッドはこの時のコンサートでは "The Presence of the Lord" "Pearly Queen"でリードヴォーカルを担当しています。

「名盤」と言われた、アルバム"BLIND FAITH"ですが、ROCKの流れを変えることもなく、また、二人にとって、新しいレパートリーのラインナップこそ増えたものの、その後のターニング・ポイントにもなることもありませんでした。
それは、CreamでもTrafficでもなく、他の何者とも異なる不可思議な一筋の光芒をROCK界に放ち、今なお孤高の存在として屹立しているのです。

と、表現すると、少し綺麗過ぎますが、今でも、個人的には、このアルバムは不可思議な存在です。
それぞれの曲はよく出来ており、演奏も素晴らしいのですが、何故か、まとまりに欠けると言うか、私にとっては、全体として迫ってくるものもなく、最初に聴いた時は、どう受け留めて良いのか、途方に暮れたことを覚えています。
因みに、CD化された時に追加されたボーナス・トラックは一層私を混乱させました。

しかし、BLIND FAITH の終焉は、必ずしも二人にとって苦い経験だけだった訳でもなかったと私は思っています。クラプトンはその後の自身のライヴで度々自作の"The Presence of the Lord"を採り上げていますし、ウィンウッドも"Can't Find My Way Home"をライブで演奏しています。
(そう言えば、クラプトンもイヴォンヌとライヴでデュエットしてましたね)
Eric Clapton & Steve Winwood  JAPAN 2011  Part1_c0163399_19513147.jpg今回の二人の共演の発端は2007年5月のCOUNTRYSIDE ROCK FESTIVAL (英、バークシャー州、Highclere Castle)でのクラプトンのウィンウッド・バンドへのゲスト参加でした。
おそらく、その反応に気を良くした二人は7月のCROSSROAD GUITAR FESTIVAL(米、イリノイ州、シカゴ ジョージ・ハリスンへのトリビュートとして、あの"Isn't It A Pity?"が演奏されたコンサートです)のステージで本格的にジョイントし、余勢を駆って、2008年2月のMadison Square Garden マディソン・スクエア・ガーデン (NY、以下MSGと略す)で単独ジョイント・ライブを実現。2010年6月のCrossroad Guitar Festival での共演を挟んで、2009~2010年の全米ツアー(但し、全てで共演している訳ではありません)、そして2011年のヨーロッパ・ツアー、5月のロンドン、Royal Albert Hall ロイヤル・アルバート・ホール(以下、RAHと略す)でのコンサートと繋がります。
上画像は「ライヴ・フロム・マディソン・スクエア・ガーデン」 (ワーナー 2009年)
二人のジョイントは、単なるBLIND FAITHの再結成ではなく、40年以上の時を越えて、二人がその後獲得した音楽をぶつけ合う(「交歓」とも言う)場だったのかな、と日本公演に接した今の私は思っています。

勿論、二人にとって、やはりBLIND FAITH のレパートリーは共に作り上げた財産であり、ファンの期待がそれらの再演にあることも重々承知していた筈です。
それらを考慮し、互いのレパートリーの中から演奏すべき曲目を選曲したセットリストは、後記のとおりです。
基本ライナップはMSG、全米ツアーと共通ですが、微妙に変わるところがファンの心理をくすぐります。
大きく分けると、①BLIND FAITH のナンバー、②二人がそれぞれ影響を受けた音楽と「あの時代」の音楽(その大半は彼らのレパートリーでもありますが)、③各人のヒット曲で構成されています。


【 横浜アリーナにて 】

スーパースターのコンサートとしては、比較的シンプルな舞台のつくり。
今回の席はスタンド席なので、そこから見えるアーティストの姿は豆粒程度。本当は巨大モニターがあると助かるのですが、演奏に神経を集中して聴いて欲しい、と言うところでしょうか。
よく見ると、ステージの上手に車椅子の観客用の特別席。
往々にして外タレのコンサートは開演時間を過ぎても一向に始まりませんが、クラプトンはその点は優等生。
いつも、せいぜい10分程度の遅れの範囲内でスタートします。
この日も、ウィンウッドと二人で連れだって、何の仕掛けもなく、そのままステージに登場。
クラプトン、少し身体を絞ってきましたかね。髪も再びショート・カット。

そして、始まったのが、やはり"Had to Cry Today 「泣きたい気持ち」"。
BLIND FAITH のアルバム冒頭の曲で、コンサートの開幕にはピッタリの曲です。

以下のセットリストは基本的にはRAH と同パターン。
バンドのメンバーもクラプトン・バンドのお馴染みの芸達者な面々。
因みに今回のスポンサーは米国のギターメーカー、Martin マーティン の日本代理店である「黒沢楽器店」。
しかし、クラプトンはおかまいなしに例のストラト・キャスターをバリバリ弾きまくってました。

"After Midnight"から、そのまま4曲目"Presence of the Lord"に入るところで、やはり大きな拍手。皆さん、この曲が好きなんですね。演奏が終わった後の拍手より大きかったかも…
オリジナルでは終始ウィンウッドがヴァーカルを担当しますが、今回のツアーでは、1コーラス目をウィンウッド、続いてクラプトン、最期は二人の掛け合いと言う構成。
あの頃はまだクラプトンさんもヴォーカルには自信がなかったんですね。

BLIND FAITH時代の(Buddy Hollyの)"Well Alright"やお馴染みの"Crossroads" を始め、マニアには意義深い曲が次々に演奏されますが、マニアではない私の「連れ」は半分寝ている状況。無理もありませんね、ステージは豆粒状態で遠いし、意義深かろうが浅かろうが、彼女には耳馴染みない曲ばかりで、循環コード主体の構造の曲と延々と繰り広げられるアドリブ。大音量も時に単調な子守唄に…
私もつい… おっと、高いチケット、勿体ない!
なお、札幌で演奏された"Midland Maniac"は横浜では"Peary Queen"に差換。これは一連のツアーでも見られた日替りメニュー。

一際大きな拍手を集めたのは、ウィンウッドのショウケース-"Georgia on My Mind"
うん、たしかにうまい。声もよく出ているし、かつての天才児の実力と健在ぶりを確認出来た1曲。

続く"Driftin’"から、アコースティック・セットになり、これは往時のアンプラグド・セッションとまた一味違った良さを醸しだしていました。
スポンサーのMartinは、エレクトリックまたはデジタルの波に乗り遅れ、愚直に生音重視のアコースティック路線を取った為、おそらく80年代は厳しい経営環境にあったことでしょう。それを吹き飛ばしたのが、クラプトンによって爆発したUnplugged ブームでした。クラプトン・モデルは同社の大ヒット商品になります。
ところで、良く見えませんでしたが、あれ本当にMartinでしたか …?

さて、いよいよ、従来のセットリストでは、次は、お約束の"Layla"となるところ…なんと、聞こえてくる、そのイントロはあの"Wonderful Tonight"!!
これは、この一連のツアーでは初めての選曲です!
横浜アリーナに足を運んだファンはラッキーでしたね。
"Layla"も勿論好きですが、アコースティック・アレンジの同曲には正直、近年食傷気味で、やはり、エレキをギンギンにかき鳴らす同曲が個人的には好みです。
しかし、久しぶりに聞くニューヴァージョンの"Wonderful Tonight"は良かったですね。
どちらかと言うと、クラプトンのヴォーカルはあっさりめ、ウィンウッドのギターでのバッキングは繊細で絶妙。
と、いうよりリードギターそのものでしたね。
この曲も背景については"Pattie Boyd パティ・ボイド"の記事参照。
その後のBLIND FAITHの名曲"Can't Find My Way Home"のアコースティック・ヴァージョンもドラマチックで良かった!
時が、この曲の良さを更に熟成させたのですね。ウィンウッドの巧さに圧倒されました。

音楽ファンにウィンウッドの存在を最初に強烈に印象付けた、Spencer Davis Group スペンサー・ディヴィス・グループ時代の、懐かしの"Gimme Some Lovin"からは再びエレキギターに持ち替え。

この日の「白眉」を独断と偏見で勝手に決めれば、それは次の"Voodoo Chile"。
Jimi Hendrix は「あの時代」の象徴的存在。クラプトンもしばしば彼へのリスペクトと友情を口にし、レパートリーにも入れています。中でも、この曲はジミの意欲作にして傑作アルバムの"Electric Ladyland"(1968年)セッションで録音されたもので、そこにはウィンウッドも参加していました。
正確な時間は測っていませんが、おそらく15分以上、この日最長の演奏となったのが、この曲。
時代を共有した体験を背景にその後の互いの活動の全てが活かされた様な素晴らしい出来でした。
おそらく、この曲はMSG以降、幾度ものジャムを通じて磨き上げられたのでしょう。

ラストはお馴染みの"Cocaine"。
しかし、最期のお約束の掛け声、スタンド席から見ていて、「アリーナ、もっと元気に声出せよ」と思わず言いたくなりましたね。
アンコールはTRAFFICのヒット曲"Dear Mr.Fantasy"
二人とも、アンコールを除けば休憩なし、出ずっぱり、弾きっぱなしでした。
60歳過ぎても、ますます盛んなところが、この世代の特徴かも。

きっかり2時間。
お疲れ様でした。
本当にいつも時間に正確なクラプトンさんでした。
Eric Clapton & Steve Winwood  JAPAN 2011  Part1_c0163399_141697.jpg

(上画像は日本ツアーのパンフ。基本的には欧米と同じデザイン、構成。先着でマグカップがついていたのですが…涙)

【 Set list  】

17:10~
19 November 2011,Yokahama Arena, Yokahama
横浜アリーナ

01. Had To Cry Today
02. Low Down
03. After Midnight
04. Presence Of The Lord
05. Glad
06. Well Alright
07. Hoochie Coochie Man
08. While You See A Chance
09. Key To The Highway
10. Pearly Queen
11. Crossroads
12. Georgia On My Mind
13. Driftin'
14. That's No Way To Get Along
15. Wonderful Tonight
16. Can't Find My Way Home
17. Gimme Some Lovin'
18. Voodoo Chile
19. Cocaine

(encore)
20. Dear Mr.Fantasy

Band Lineup
Eric Clapton – guitar, vocals
Steve Winwood – hammond organ, piano, guitar, vocals
Chris Stainton – keyboards
Willie Weeks – bass
Steve Gadd – drums
Michelle John – backing vocals
Sharon White – backing vocals


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by Eiji-Yokota | 2011-11-21 00:16 | 口上
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