Naomi's Choice 小柳有美の歌った歌
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ソンドハイム祭り pt2 「スウィーニー・トッド」 Vol.2

c0163399_22232968.jpg

冒頭画像はVol.1掲載のものとよく似ていますが、Vol.1は2007年公演時のポスターで、こちらが今回の再演版、就中、KAAT版(2011年7月」9-10日)です。
アンソニーとターピン判事のキャストが入れ替わっているのが分かりますか?

さて、今回は、ソンドハイムの傑作ミュージカル「スウィーニー・トッド」の後篇です。

【 舞台の衝撃、反響、再演 】
c0163399_124679.jpg「マチネの御婦人には刺激が強すぎたわね、彼女たちは、舞台上で何が起きているのか計りかねたみたい」
これは今回の再演版のパンフに記されていた、初演時ジョアンナを演じた Sarah Rice サラ・ライスの言葉です。
その言葉のとおり、初演の舞台は衝撃をもって迎えられます。
ロマンチックなストーリーやファンタジー、サクセス・ストーリー等の夢物語とは全くかけ離れた、およそミュージカルらしからぬテーマと展開。
夥しい血が流され、ラストシーンでは主要人物の大半(5人)が死亡すると言う痛ましい結末…
たしかにシェイクスピアのハムレットもこのパターンでした。しかしあれは、ストレート・プレイ。
ソンドハイムは、それまでのミュージカルの限界(といつの間にか思われていたもの)を突き崩し(そもそも、その楽曲の重厚さ、難易度の高さから、ミュージカルではなく、オペレッタそのものではないか、と言う指摘もありますが)スウィーニーの悲劇をドラマチックに我々に提示してみせたのです。
結果として、Vol.1記載のとおり、初演はロングランを記録し、商業的にも成功をおさめます。
c0163399_1311827.jpg
その後、トッド役のLen Cariou レン・キャリウがGeorge Hearn ジョージ・ハーン(彼は80年3月からブロウドウェイ版にも出演していました)に代わった他は、ほぼオリジナルキャストに近いメンバーで80年10月からUSツアー(巡業)が実施されます。
81年8月のLA公演の模様はTVで放映されました。
(右画像はTV版収録のDVD)



一方、ロンドンでは80年7月にはウエストエンド公演が行われました。

以後、89年、2005年とブロウドウェイで再演され、今日では、世界中で上演されています。
c0163399_13104949.jpg
最近では人気俳優のJohnny Depp ジョニー・デップ主演+Tim Burton ティム・バートン監督のコンビによる映画版の公開も記憶に新しいところです。


日本での反応は意外に早く、1981年には東宝の企画制作、鈴木忠志演出で帝国劇場で上演されます。
その際のキャストは次のとおり、芸達者を集めたものでした。

スウィーニー・トッド:市川染五郎(現・松本幸四郎)
ラヴェット夫人:鳳蘭
c0163399_15324365.jpg乞食女:市原悦子
ジョアンナ:沢田亜矢子
アンソニー:立川三貴
ターピン判事:中丸忠雄
トバイアス:日野正平

残念ながら、私はこの上演は見ていませんが、独自の科白を追加して、この世界全体を狂っている世界と構成し、民衆の怨念を伝えようとした鈴木特有の世界観や演出、二期会まで動員した割に全般的にはソンドハイムの音楽を消化しきれていないとの評価、残酷シーンもあり、観客動員数も今一、賛否両論色々あったようです。

以後、暫く日本では上演されてきませんでしたが(「封印された」とまで言う人もいますが…)、フジテレビ・ホリプロ企画制作により、2007年に1月から日生劇場にて宮本亜門演出で再演。(全国巡業も)

そして、今回4年ぶりの宮本版の再演が実現。企画制作も同じ。

しかし、ほぼ同時期に公演が行われた宮本亜門による二つの再演、「ソンドハイム祭り」(って、勝手に私が呼んでいるだけですが…)のキャスト選定は対照的なものでした。
すなわち、初演時の主要メンバーを一新した「太平洋序曲」、主要メンバーはほぼ同一の「スウィーニー・トッド」。

【 極私的観劇記 】

最初にお断りしておきますが、私の演劇についてのアプローチ、スタンスは少し偏っております。

市村正親を最初に見たのは1975~6年頃。
私は当時地方の学生で演劇部に在籍しアングラ芝居の洗練を受け、それにどっぷり浸かっていました。ミュージカルなんて軟弱と思って馬鹿にしていましたが、女の子のウケがやたらに良いことを発見(?)して、誘われるままに彼女達と一緒に見に行きました。
劇団四季の「イエス・キリスト=スーパースター」(当時はそうタイトルされていました)の地方巡業が我が街にも来たのです。
曲は勿論すべて名曲で既にレコードでも親しんでいたので楽しめましたが、シンメトリーを多用する浅利慶太の演出は好きになれませんでした。その舞台で1シーンだけの登場でしたが、やたら目立っていたのがヘロデ王を演じた市村正親でした。
廻りの女の子がキャーキャー言うのには正直嫉妬しましたが、その存在感は当時から抜群でした。
影響を受け易い私は、急遽宗旨替えしてオリジナル・ロック・ミュージカル制作に走るのですが、これは別の話…(基本的には、今もストレート・プレイ好みです)
その後も「ジーザス」は何回か見ました。
しかし、市村正親で一番衝撃的だったのは90年に見たピーター・シェーファー作の「エクウス(馬)」でした。
彼の全裸シーンが話題になりましたが、脚本、テーマ、役者、三拍子揃った名作でした。
市村正親の独演部分と日下武史との息が詰まるような対峙シーンには圧倒されました。再演の度に見ました。この芝居、演出上、若干名の観客が舞台に上がって観劇出来るのですが、そこに潜り込めた時はラッキーでしたね。
その後も、「オペラ座の怪人」等彼が着実にミュージカル・スターとしての力を付け、地位を築いていくのを見ることが出来ました。四季脱退後の彼の活躍については改めて触れるまでもないでしょう。

と、言うことで、ソンドハイムと市村正親。ストレート・プレイ派の私でも、これは見ない訳にはいかない…

因みに、宮本版の初演時、私は公私共に色々あった時期で、程なく関東を離れることもあり、見逃してしまいました。
したがって、日本上演版、否、本ミュージカルを見るのは、これが初めてです。
但し、この作品は先に紹介したように80~81年ツアーがDVD化されており、また、ジョニー・デップの映画版もあり、これらとの比較を主体に話を進めたいと思います。
勿論、今日動画サイトでは、上記の他、様々な公演・ヴァージョンがアップされており、チェック可能です。

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79年のブロウドウェイ・オリジナル版のハロルド・プリンス演出の舞台は当然見ていないのですが、81年ツアー版は時期も近くキャストの大半も重なっており、勿論、演出は彼自身ですので、ほぼオリジナルの姿をとどめていると思われます。
今回の宮本亜門版を見て、基本的な舞台構成は、かなりオリジナルに近く、オーソドックスなアプローチと感じました。リスペクトと言うことでしょう。


上記画像は、オリジナル・ブロウドウェイ・キャスト盤"Sweeney Todd"(RCA 1979年)

また、実際の舞台は見てはいないのですが、熱心なソンドハイム・ファンによる複数のサイト等をチェックする限り、89年のブロウドウェイ再演版での演出(Susan H Schulman)からの影響、例えば、テーマ曲や"City on Fire"を歌う民衆が崩れ落ちて、しゃがみ込むと、精神病患者に変貌するシーン、あるいは、ラヴェットを殺害した後、ルーシーの亡骸を抱えたトッドがトビーに首を差し出すシーン等、にそれが感じられます。
これはパクリという意味ではありません。謂わば「良いとこ取り」で、それはそれで良いのではないか、と。
大事なことは総合的に見てどうかと言うことですから。

前回公演との比較は、多くの方がブログ等で行っていますが、個々のキャスト、配役への評価は別として、総じて今回の方を支持する声の方が多いようです。

歌唱自体に関しては、今回のキャストより、81年版や映画版の方がテクニック、安定感では多分に勝っている部分が多いかと感じていますが、ミュージカルは必ずしも、それでけで決まるものでもないでしょう。
大竹しのぶの歌の上手下手を超えた迫力、演技力、存在感は誰も否定できないですよね。
(前回より歌も上手くなっているという声も多い)
そもそも、このミュージカル、主役のトッドよりラヴェット夫人の方が自由奔放に振る舞えるキャラクター設定になっていると言えるのではないでしょうか。トッドを諌め、励まし、弾けまくる。そして報われない恋心、思わずついた嘘、役者としてやり甲斐のある役です。
初演の Angela Lansbury アンジェラ・ランズベリー、映画版のHelena Bonham Carter エレナ・ボーナム・カーター、いずれ上手さ、存在感でトッド役のジョージ・ハーン、ジョニー・デップに勝るとも劣りません。大竹もその点全く遜色ありません。
(因みに、アンジェラは81年版でも初演版=トッド役はレン・キャリウ=でも、明らかにトッド役より上に扱われています。1925年ロンドンの名門出身の彼女は後にCBEを授与されます)
ややもすれば、ラヴェットにお株を奪われがちな、二人のトッドより、市村正親の方が歌を含め総合的な表現力では、上だったかなと思っています。何よりも観客の感情移入を誘い易い。言葉の壁を斟酌しても、なお、そう考えます。
言葉の壁と言えば、ミュージカルの日本語版では翻訳がいつも大きなネックになりますが、橋本邦彦の仕事は「太平洋序曲」同様、手堅いものでした。ま、限界はどうしてもありますが。

c0163399_22195199.jpg映画のOST盤は、Sweeney Todd: Demon Barber of Fleet Street (Nonsuch/Warner Bros. 2007年)
国内盤もありますが、ここは収録曲数が多い、輸入盤をお勧めします。


序でに記せば、一般的に私はミュージカル映画を好みません。
過去の経験から、映画は映画向きの表現があり、ミュージカルは舞台が一番、そう思っています。
舞台(初演、再演、国内外、言語等不問)の方が良かったかな、と思った作品。
思いつくまま、アトランダムに記しましょう。
Hair、Jesus Christ Superstar、A Chorus Line、Evita、そして本作…

本来、映画の方がより広範囲で多彩、複雑で高度な表現が可能な筈ですが、生音楽のもつリアリティの強さでしょうか、舞台の方が、限られた空間での表現と言うハンディにも拘わらず、その生の迫力故、映画を凌駕してしまいがちになると考えています。

ミュージシャン出身のジョニー・デップも良い声をしていますが、映画版はコンビのティム・バートンの様式美、構成美への拘りが勝ち過ぎて、彼の個性、良さが必ずしも活かされていなかったかな、と感じています。
なお、今回の映画版は舞台版より短く、いくつかのシーン、歌がカットされています。

因みに、ジョニー・デップを初めて意識したのは、やはりバートン監督による彼の初主演作品"Edward Scissorhands"「シザーハンズ」でした。全く意識することなく同時上演された別作品を見る為に映画館に足を運び、偶々見たのですが、これを書いている今、その併映作名を思い出せずにいる位、強烈な印象を受けました。(単なるアルツハイマーか?)
いずれにせよ、一連の「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの大ヒットがあったにも拘わらず、映画版「スウィーニー・トッド」の米国興行収入は「シザーハンズ」を下回りました。

KAAT版に話を戻しましょう。
実は白状すると、私は流血シーンや残虐シーンは生理的に受け容れられないのです。TVを見ていても、それらのシーンでは思わず目をそむけてしまいます。
したがって、いくらソンドハイム+市村正親作品でも、実際に見に行くとなると若干の抵抗はありました。
しかし、音楽とストーリーと演出と役者達の好演で、夥しい流血、喉を掻き切るシーンを含め、3時間近い長丁場も無事、一気に見通すことが出来ました。
不思議なほど、グロテスクさ、嫌悪感は感じませんでした。

因みに、お楽しみの"A Little Priest"での市村+大竹の「職業による肉の寸評・掛け合い」シーン。
アドリブが色々飛び出しました。
再演版ならではの時事ネタとしては「総理大臣」「焼肉屋」。
前者は「カンでもカンでもキリがない」、後者は「生肉が怖い」。
上演スケジュールから見て、おそらくKAAT版限定ネタは総理大臣ネタの直前の「復興相」。心は「10日と持たない」
いずれも大受けでしたね。これだから生舞台はやめられない。

観客も満足だったようでカーテンコールも延々と続きました。
お約束のフィナーレでの市村、大竹の仲違い演技も受けてましたし、その後のキッスシーンのサービスもありました。
最後には(少し遅い?)会場はスタンディング・オヴェイションに。

二人の人気にも助けられた部分もあるとは思われますが、日本のミュージカル人口も確実に増えて、このようなダークな作品が好評を博すようになったと言うことは世の中捨てたものでもないなあ、と思いました。

さて、取り留めなく書いてきましたが、今回の「ソンドハイム祭り」、二つの宮本演出を一言で総括すれば、
再構築に成功した「太平洋序曲」
更に深みを増した「スウィーニー・トッド」
と、なるでしょうか。
ソンドハイムの多彩な才能、それにチャレンジするプロの技と心意気を堪能した1か月でした。

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by Eiji-yokota | 2011-07-17 00:01 | 口上 | Comments(0)
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