Naomi's Choice 小柳有美の歌った歌
by Eiji-Yokota
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He Was Beautiful / Cavatina   Part2

- 1970年 Stanley Myers + 1976年 Cleo Laine -
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冒頭画像は「 BD/洋画/ディア・ハンター (Blu-ray)/GNXF-1216 」(2011年 ジェネオン)

映画の詳細データ→IMDB

さて、Part1で、この曲生まれた経緯と各関係者の動向を見てきましたが、何といっても、この曲が世界的に有名になった切っ掛けは映画"The Deer Hunter"でした。

ここでは、183分に及ぶこの大作の中で、マイケル・チミノ監督の要請や彼との議論を経て、スタンリー・マイヤーズが(既作の"Cavatina"を含め)どんな音楽を作り出し、それが映画の中で、どう使われたかを、"Cavatina"を中心に粗筋を追う中で見ていきましょう。
(ここから先は、映画の核心部分に言及しますので、まだ映画を見ていない人は、見てから読まれることをお勧めします)




【 ディア・ハンターの世界 "Cavatina"を追いかけて】
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冒頭、ジョン・ウィリアムズのギターが奏でる"Cavatina"が流れる中、静かに穏やかに、タイトル・ロールが始まります。
1968年、ペンシルバニア州クレアトン。この労働者の町の一角にあるロシア移民の集落。同じ製鉄所で働く若者達の生活が、そこにありました。
リーダー格のマイケル(Robert De Niro)は鹿狩りの名手で"One Shot(一発)"で仕留めることを誇りにしていました。彼と共同生活している心優しいニック(Christpher Walken)は「山にある木々が好きだ」と、マイケルに話します。
今日、結婚式を迎えるスティーヴン(John Savage)と共に、3人はヴェトナムへの出征が決まっていました。
ロシア系アメリカ人としてアメリカの為に戦うことに、3人は不安と共に晴れがましさも感じていました。
VFW(退役軍人クラブ)で開催される結婚式のパーティは彼ら3人の壮行会も兼ねていました。
その日、ニックの恋人リンダ(Meryl Streep)は父親の虐待に耐えかね、家を飛び出します。
そして、ニックに二人の留守の間、彼らの家に住まわせて欲しいと懇請します。
実はマイケルもリンダに好意を寄せていました。
街にはFrankie Valli の"Can't Take My Eyes Off You"「君の瞳に恋してる」(1967年)が流れ、それは彼らのお気に入りの曲でもありました。(サントラ盤未収録)
映画の前半部、カメラは延々とロシア正教会で催される結婚式とそれに続くパーティの様子を追いかけます。ロシア民謡を歌い、踊って楽しむ人々。
新婦のアンジェラ(Rutanya Alda)は他の男の子供を妊娠していました。
それを承知で結婚するスティーヴン。
花嫁のブーケをキャッチしたリンダにニックは「ヴェトナムから帰ったら結婚しよう」と求婚し、リンダも応諾します。
各人の様々な思いが錯綜しながら賑やかに盛り上がるパーティの喧騒の中、唯一違和感のあるシーンが。
偶然、会場に飲みに来たグリーン・ベレー(米特殊部隊)にマイケル達は酒をおごり、ヴェトナムの状況を尋ねますが、彼は3人と向き合うこともなく、"Fuck it"とだけ言い放ちます。
結婚パーティのお約束のハイライトは、零さずに飲めば幸せになれると言われている、二つの飲み口のあるゴブレットでの新郎新婦のワインの一気飲み。
盛大な拍手の中、ワインを飲み切る二人でしたが、カメラはアンジェラのウェディング・ドレスにこぼれた数滴の赤ワインをフォーカスします。
夜遅くまで飲んで騒いだ後、ニックはマイケルに「ここが好きだ。約束してくれ、僕を必ず連れて帰ると」と頼みます。
翌日。仲間との鹿狩り。マイケルは見事な鹿を「一発」で仕留めます。
狩りが終わっても騒いでいる仲間達。
ジョン(George Dzundza)が、バーのピアノでたどたどしくショパンの"Nocturn No.6 in G minor"を弾き始めると、皆静かにそれに聴き入ります。それは彼等の平穏な日々に別れを告げる曲でもありました。(サントラ盤未収録)

場面は一転して(第2部)、まるで地獄絵のようなヴェトナムの戦場光景が繰り広げられます。
米軍と北ヴェトナム側との激しい戦闘。米軍はゲリラ戦等で苦戦を強いられています。
3人は偶然戦場で再会しますが、ゲリラに取り囲まれ捕虜となります。
河の上の捕虜収容所。金を賭けて、捕虜に実弾でロシアン・ルーレットを強要するヴェトナム人達。スティーヴンは恐怖で半狂乱になり、ペナルティとして水中の牢にぶち込まれてしまいます。マイケルはニックと組んで、弾丸を1発から3発に増やすことを提案し、スキを見てその銃でヴェトナム兵達を撃ち殺し、3人は脱出します。
樹木につかまって川を下っていることろに米軍のヘリが現れます。いち早く機内に引き上げられたニック。一方、マイケルとスティーヴンはヘリにしがみついていましたが、スティーヴンは力尽きて川へ落ちます。それを追ってマイケルも川へダイブし、ヘリは二人を残して飛び去ります。
足を負傷したスティーヴンを背負い、陸路でサイゴン(現ホーチミン)を目指すマイケルは、そこで夥しい数の難民の行軍に遭遇。マイケルは友軍のジープにスティーヴンを託し、自分はそのまま歩き続けます。
このシーン、チミノの要請でマイヤーズはジープやタンク、自動車の音をホーンで再現します。そしてホーンで奏でられる楽曲はやがて"Cavatina"の変奏曲となり、ヴェトナムにおける混迷と当惑するマイクの心情を描き出します。(サントラ盤未収録)
野戦病院に収容されたニックの表情は虚ろで寂し気です。医師から両親の出生地を訊かれたニックはどうしてもそれを口にすることが出来ません。
その後、故郷ペンシルバニアに電話を繋いでもらおうとするのですが、肌身離さず持っていたリンダの写真を眺めると、急にキャンセルしてしまいます。
サイゴンの夜の街を彷徨うニックにロシアン・ルーレットの挑戦者の斡旋を商売にしているフランス人ジュリアン(Pierre Segui)が声をかけます。偶然マイケルもその賭場に来ており、ニックに気付きます。しかしニックは呼び止めるマイケルに気付かぬまま、賭場をかき乱して、ジュリアンの車で走り去ります。

第3部では、マイケルは戦場の英雄として帰国。故郷ではリンダ始め仲間達が彼の歓迎会の準備をしています。
タクシーに乗っていたマイケルは、しかし自宅の前に掲げられた歓迎の横断幕を見て、通り過ぎるよう運転手に告げます。
近くのモーテルでうなだれて座り込み、孤独な夜を過ごすマイケル。彼もまたリンダの写真を持っていました。
窓から見える製鉄所の灯りとはしけの汽笛。
ここで"Cavatina"がマイケルに寄り添うように流れます。静かに優しく。
翌朝、待ちくたびれた仲間が去っていくのを確かめてからマイケルはリンダのいる自宅に戻ります。リンダと町を歩くマイケル。BGMは"Sarabande"です。
昔の仲間と再会し、スティーヴンが帰ってきていること、しかし行方をくらましていることを知ったマイケルはアンジェラに迫って入院先の電話番号を手に入れます。
しかし、なかなか電話を掛けることが出来ません。
一方で、リンダはマイケルの帰国を喜びながらも、ニックが連絡も寄こさず行方不明のままなことに、心乱れています。
久しぶりに仲間と鹿狩りに行くマイケル。そこに現れた一頭の鹿。追うマイケル。しかし、マイケルは打ち損じます。
「OK」とマイケルは姿を消す鹿に言い、再び「OK?」と大声で叫び、その声は木霊となって山に響き渡ります。
狩りが終わった後のコテージ。
護身銃が手放せないスタンリー(John Cazale 彼の遺作となりました)をからかったアクセル(Chuck Aspegren 一般市民。デニーロとチミノは東シカゴの製鉄所を訪れた際に案内してくれた彼を気に入り、この役に抜擢)に彼が銃口を向けるのを見咎めたマイケルは銃を奪い取ります。そして「Fuckin' なゲームを知っているか」と1発だけ実弾を入れ、スタンリーの頭部に銃口を当て引き鉄を引きます。幸い弾は出ず、コテージの外に出たマイケルはスタンリーの銃を投げ捨てます。
リンダの勤め先のスーパーを訪れたマイケルは、そこで物陰に隠れて涙するリンダを目撃します。リンダを気遣い、車で迎えるマイケル。
その夜、マイケルのベッドにリンダが忍び込んできます。
ここでまた"Cavatina"が奏でられます。
寝ているリンダを残し、マイケルは外に出て、スティーヴンに電話します。
ここではマイヤーズの別のオリジネル曲(Waiting His Turn)が流れます。
両足を切断して入院している彼は、家には帰りたくないと言って電話を切ります。
スティーヴンを入院先に訪ねたマイケルは、そこでサイゴンから彼に送られた多額のドル札を見て、ニックの生存を確信します。
マイケルはその場で強引にスティーヴンを退院させると、再びヴェトナムに向かいます。
陥落直前のサイゴン。脱出しようとする人々で街は大混乱となっていました。
夜の街でマイケルはジュリアンを探し出し、ニックの元に連れて行くよう迫ります。
賭場の通路で出会うマイケルとニック。ニックは奇跡的強運の男として賭場の人気者になっていました。マイケルのことを思い出せないニックは、彼を振り切って賭場に向かいます。
マイケルは胴元に掛け合い、他の挑戦者に代わって、ニックにロシアン・ル-レットの勝負を挑みます。
衆人環視の喧噪の中、勝負をしながら、マイケルはニックの記憶を呼び戻そうと、文字通り命がけで彼に語りかけます。
「故郷の山の木々のことを覚えているか」とマイケル。
「"One Shot"か」とようやく微笑んだニックは、次の瞬間、マイケルの手を振りほどき、引き鉄を引きます。
そして…

マイケルに連れられ、ニックの遺体は故郷へ帰ります。
葬儀後、車椅子のスティーヴンを含め、悲しみを紛らわそうと黙々とテーブルの準備をする仲間達。
卵を溶きながらジョンが口ずさむ"God Bless America"
やがてそれはテーブルに着いていた全員の静かな合唱となります。
「ニックに」とマイケルが杯をあげ、皆がそれに和す瞬間、映像は止まり、"Cavatina"が奏でられる中、笑顔のニックを筆頭に主な登場人物のシーンが役者名と共にフラッシュ・バックし、エンドロールとなります。

【 映画の反響 Cavatinaの位置づけ 】
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映画は公開と同時に世界中に衝撃を与え、賛否両論を巻き起こします。
予算はオーバーし、約15百万ドルに膨れ上がりましたが、米国内の興行収入だけで50百万ドル近くを稼ぎ出しました。

79年4月9日、第51回アカデミー賞授賞式で5部門(作品、監督、助演男優=クリストファー・ウォーケン、編集、サウンド)受賞。

他にも、36回ゴールデン・グローブ賞(監督賞)、44回ニューヨーク映画批評家協会賞(監督賞、助演男優賞)、第33回英国アカデミー賞(撮影賞、編集賞)等受賞。
1996年、米国は同作品をアメリカ国立フィルム登録簿に登録。

この映画に関しては実に様々な論評が寄せられているようです。
それはとりもなおさず、この作品の衝撃の大きさを物語っています。
その最大のものが、ロシアン・ルーレットに関するものでしょう。ストーリー上も欠かすことの出来ない重要なファクターであるロシアン・ルーレットは、制作陣の思惑通り、この映画で有名になり、追随者が出る等社会現象まで引き起こします。
しかし、ヴェトナムでこのゲームが特に捕虜相手に行われた事実はないと言われています。
また、併せて、映画の中におけるヴェトナム人の描き方が一方的で人種差別的であると指摘されています。
他にも色々突っ込みどころは満載です。
例えば、消息を絶ったニックがどうやってスティーヴンの帰国、入院先を知り得たのか。
顔見知りでもなく、殆ど一瞬の出会っただけのマイケルが何故一目でジュリアンの役割を知り、見つけ出せたのか。
etc
ただ、それらの欠点を補って、なおあまりあるものが、この映画にはあると思われます。

ヴェトナム戦争は、それまで自ら「世界の警察」を任じて、この地球上に君臨してきた米国が初めて体験した「敗戦」に他なりません。
つまり、アメリカが味わった戦争の「恐怖」こそが、結果的にロシアン・ルーレットを含むこの映画の一連の表現となったと私は解しています。
描写自体には正確性・公平性を欠く部分があると言わざるを得ませんが、この作品にそれを求めても意味はないのかも知れません。
ここでチミノ監督が描きたかったものは、一言でいえば、戦争の悲惨さでしょう。
そして、ここで描かれているのは、戦争によって以前の「暮らし」には戻れなくなった、地方都市のマイノリティー(移民達=チミノ自身もその一人でした)の青春群像であり、戦争によって心に傷を負いながらも、生死を超えて友情を貫こうとした不器用な男の物語であったと私には思えます。
とかくに、冗長との批判も多い、前半の結婚式や鹿狩りのシーンは、戦争に奪われる前の、愛しい時間や世界を丁寧に丁寧に描こうとした結果だと私は捉えています。
だからこそ、後半の悲劇が際立ち、(恐怖感や残虐性の指摘を超えて)多くの人々の心を揺さぶってきたのではないでしょうか。
そして、そんな不器用な男の心情に、そっと寄り添い続けていたのが、"Cavatina"と言う、奇跡なような曲だったのです。


Part3では、歌詞、カヴァー曲、関係者のその後をフォローします。


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by Eiji-yokota | 2011-05-23 00:00 | SONG | Comments(0)
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