Naomi's Choice 小柳有美の歌った歌
by Eiji-Yokota
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He Was Beautiful / Cavatina   Part1

- 1970年 Stanley Myers + 1976年 Cleo Laine -
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英国の作曲家Stanley Myers スタンリー・マイヤーズが1970年に"Cavatina"を作曲。
1976年に英国の女性ジャズ・シンガー、Cleo Laineクレオ・レインが"He Was Beautiful"のタイトルで歌詞をつけました。

Cavatinaカヴァティーナとは、音楽用語(イタリア語)で、元来、反復部のない素朴な性格の短い歌曲の意。現在では素朴な旋律を持つ歌謡的声楽曲または器楽曲を指します。
したがって、このタイトルを冠した作品は他にも沢山あります。
しかし、その中でも、映画“The Deer Hunter「ディア・ハンター」”(1978年)の主題歌としてJohn Williamsジョン・ウィリアムズ がギターで演奏し、「ディア・ハンターのテーマ」とも表記される本曲が一番有名でしょう。

ところで、この曲は元々は別の映画の為に書かれたものでした。
以下、この曲が生まれてから上記映画に使用されるまでの各関係者の動きを追ってみましょう。



【 関係者1 作曲者とギター奏者 】
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スタンリー・マイヤーズ (1930 - 1993)はイングランド、バーミンガム生まれ。
地元の名門校、キング・エドワード高校からオックスフォードへ。
作曲家を志し、当初はロンドンのキャバレー・ショウへの作曲やウエスト・エンドのミュージカルの指揮者をしていました。
1958年(25歳)、イギリスで製作された映画“Murder Reported”の音楽を手掛け、デビュー。
これがきっかけとなって、60年代にはあらゆるジャンルのイギリス映画およびTV番組にひっぱりだこになります。

ジョン・ウィリアムズ(1941 - )はオーストラリア、メルボルン生まれ。
フルネームはJohn Christopher Williams。姓は本来「ウィリアムズ」と発音されますが、日本でのCD等の表示は殆ど「ウィリアムス」となっています。
Star Wars等ハリウッドの映画音楽で有名なJohn Towner Williams は勿論別人。
ジャズ・ギター奏者だった英国人の父がメルボルンへ移住し、中国系のジョンの母と知り合って結婚。ジョンが生まれますが、父は幼いジョンの非凡な才能を見抜き、1950年代にはロンドンに戻ってギター教室を主宰する傍ら、ジョンをアンドレス・セコビアに師事させます。
1958年、名門ウィグモア・ホールにて若干17歳でプロデビュー。
セゴビアは自分の弟子を「音楽の世界にギターの貴公子が降り立った」と評しました。
1969年、映画音楽の仕事("The Raging Moon"「青春は悲しみの淵に」~米国版"Long Ago Tomorrow" 劇場未公開、71年TV放映)でマイヤーズと知り合い、親交を結びます。
ある日、マイヤーズはピアノで書きかけの小品をジョンに弾いて聴かせます。
その数小節を聴いて感動したジョンは、是非ギター曲として完成させるべきだとマイヤーズに提案・進言します。
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こうしてジョンの助言を容れてギター曲として完成された"Cavatina"は、マイヤーズが音楽を担当した1970年公開の映画"The Walking Stick「マロニエの別れ道」"(MGM配給)にジョンの演奏で使用されました。
残念ながら、私は本編は見ていません。
詳細については、以下の頁を参照ください→TCMDB


続いてマイヤーズはジョンとアルバムを制作。
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“Changes”(1971年 Cube)とタイトルされ、マイナー・レーベルからリリースされたアルバムは名前どおり、これまでのクラシック路線から大きく外れるものでした。
マイヤーズはプロデューサーとして、編曲者、指揮者そして楽曲の提供と大活躍。
ビートルズの"Because"始め、ジョニ・ミッチェル、バッハの変奏曲、トラディショナルと共に"Cavatina"を収録した、その内容は、まさにフュージョンの先駆けでした。ミュージシャンもロック・サイドからRick Wakeman リック・ウエイクマン(key)やChris Spedding クリス・スペディング(el-g)等が参加。彼自身も一部エレクトリック・ギターを演奏。
"The Walking Stick"のサントラ盤はリリースされていませんので、これがこの曲がリリースされた最初の音源となります。
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残念ながら、上記アルバムはオリジナルの形ではCD化されていませんが、Cube/Fly時代の3枚のアルバムを完全収録したCDがあります。
Cavatina: the Complete Fly and Cube Collection (2010年 Salvo)







【 関係者2 作詞を始めた歌手とギター奏者 】
クレオ・レイン(1927 - )は英国の国民的歌手。
イングランド、ミドルセックス、サウスオールにClementina Dinah Campbellとして生まれました。
父はジャマイカ人、母はスコットランド系英国人。
3歳の時には人前で歌い、期待した母親は彼女を声楽教室やダンス教室に通せます。
14歳で学校をやめ、美容師見習いや司書、質屋の店員として働きます。
18歳で一度結婚しますが、離婚。
1951年、24歳の彼女は、ダンスホールでビバップやダンス音楽を演奏していたJohn Dankworth (1927 - 2010:sax)の七重奏団のオーディションを受け、合格。
1958年、クレオとジョンは秘密裏に結婚。クレオはソロ活動を開始。
ハスキーで4オクターブの声域を活かし、ジャズにとどまらず、ミュージカルは勿論、ポピュラー全般、更にクラシック界にまで活動の幅を広げます。スキャットのうまさにも定評があります。
(ジャズ、クラシック、ポピュラーの3部門でグラミー賞にノミネートされた唯一の女性でもあります)

ジョン・ウィリアムズは60年代初期からクレオ夫妻と親交があり、夫妻が主催するWavendon Festivalやロンドンのジャズ・スポットRonnie Scottでも共演。
彼等は一緒にアルバムを作成することになります。
その打合わせの為にジョンの家を訪れた際、クレオはジョンが奏でる"Cavatina"に心を奪われます。
彼女は思わず「歌詞はないの?歌詞さえあれば、私達のアルバムに収録できるし、素敵だと思わない?」とジョンに問いかけます。
「僕の知り得る限り、現時点では歌詞はないね」とジョン。
「もし歌詞が書けたら、もう一度この曲を録音する気はないの?」とクレオ。
「僕にはその気はないね。それに、出版社がプロの作詞家に歌詞を書かせていてね。もう、事態は動き出しているんだ」とジョンは素っ気なく答えたのでした。
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それまで彼女は殆ど作詞を手掛けたことはありませんでした。
75年に録音された"Born on a Friday"「金曜日のクレオ」(RCA)収録の"Do You Really Want Him"が唯一のジョン・ダンクワース作曲+クレオ作詞の作品でした。

後に、クレオは自伝("Cleo, Autobiography" 1994年 Simon&Schuster)の中で、こう書いています。
「それはマルタで起こった。私が真剣に作詞をすることになったのは。
あの灼熱と信心深い国への思いが、生涯で最も重要な最初の歌詞を書くように私をインスパイヤーしたのだった」

録音を前にして、クレオはマルタ島へ休暇に出かけました。
しかし、休暇中はずっと、その曲のことばかりを考えることになりました。いくら頭から振り払おうとしても、あのメロディが響いてくるのです。気が付くと無意識の内に口ずさんでいる自分がいました。
と、その時、"He was beautiful"と言うフレーズが、続いて"beautiful to my eyes"が、彼女の脳裏に浮かび、そして、こびりついて離れなくなりました。
この曲をアルバムに収録すると言うアイデアを潰えさせたくない一心で彼女は詞を完成させます。
そして、迎えた録音の日。
スタジオ(Essex Music Studios)入りした彼女を待っていたのは、プロの作詞家による"Cavatina"の新しい歌詞でした。彼女は勿論その歌詞を気に入ることはありませんでしたが、敢えて、黙っていました。自分はプロの作詞家でもない以上、この曲を最も知る人間にどちらの歌詞を選ぶかの決定を託すべきだと彼女は思ったのです。
二つの歌詞を比べたジョンは、自分の歌詞が不採用にならない筈はないと確信している新進の作詞家に、どう結果を伝えたものかと、憐みでいっぱいの顔でクレオを見ました。ジョンのその表情をみた瞬間、彼女は初めて微笑みを浮かべたのでした。
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この曲やビートルズの"Eleanor Rigby"そして夫の曲に歌詞を付けた2曲を含む、ジョンとの最初のコラボレート・アルバムが"Best Friends"(1976年 RCA)。
プロデュースは夫のJohn Dankworth ジョン・ダンクワースとPaul Horn ポール・ホーン(p,vln:当時ジョンのバンドに在籍。クレオとの共演も多)が担当。
発売当初はそれほど売れなかったのですが、英国では長くチャート・インし、初版発売から2年後の78年4月に最高の18位を記録しました。
ジョン・ウィリアムズも作成したアルバムの中で「お気に入り」の一つに挙げています。
後日、友人が彼女に訊ねました。「ねえってば、クレオ。He って一体誰なのよ?」
彼女は答えました。
「寄せ集めよ(He's a compilation)」

【 関係者3 映画関係者達と作曲家 】
Michael Deeley マイケル・ディーリー(1932 - )は英国の映画製作者。
1976年、Barry Spiking と共同経営していたBritish Lion FilmsをEMI Filmsに売却し、そのまま、同社の経営陣に残った二人は共同プロデュースすることとなる次作のプランを練っていました。
彼の手元には19千ドルで購入したLouis GarfinkleとQuinn K. Redekerの手による"The Man Who Came to Play"の脚本がありました。
ロシアン・ルーレットを採り入れた異色の作品に魅力は感じていましたが、映画化するにはもう一ひねりが必要だとも感じていました。
当時、米国社会はまだヴェトナム戦争の痛手から立ち直りきれておらず、映画化案件など誰も手を出そうとはしない状態でした。それは英国の映画会社だからこそ下せた英断でした。親会社EMIの信用力をバックに初期投資資金を調達。配給会社のUniversalが参加を決めたのは、その後のことでした。
77年、EMI Filmsは米国拠点を設立。ディーリーはハリウッドのエージェントと監督の人選を進めます。そして、推薦されたのが新進のMichael Cimino マイケル・チミノでした。
ディーリーは、彼の監督デビュー作(脚本も担当)"Thundebolt And Lightfoot 「サンダーボルト」"(1974年 Universal)に強い印象を受けました。
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マイケル・チミノ(1939 - )はイタリア系米国人、NY生まれ。その生年月日は諸説あり。
エール大学(コネチカット州)在学中、米国陸軍予備役に入って、訓練を受けたりもしています。
63年、美術学修士号を取得してエール大学卒業後、NYへ出て、演劇やバレーを学び、TV-CM制作等に従事。
71年、ハリウッドに移住、脚本家として活動。
Clint Eastwood クリント・イーストウッド主演の"Magnam Force 「ダーティ・ハリー2」"(1973年 Warner)の脚本が認められ、彼が主演する先の「サンダーボルト」の監督に抜擢。
一説では、チミノはこの映画で"Cavatina"を使用しようとし、イーストウッドに拒否されたと言われています。
一方、ディーリーの自伝では、彼自身が"The Walking Stick"を見て"Cavatina"を気に入り、権利者から買い取ったと記されています。
"Blade Runners, Deer Hunters, and Blowing the Bloody Doors Off: My Life in Cult Movies" (2009年 Pegasus Books)
いずれにせよ、チミノはDeric Washburnと共に脚本を書き上げ、(微妙に関係者の主張は異なっていますが、デリクは途中で降板し、最終的にはチミノが脚本を完成させたことは間違いないようです)77年6月20日からタイでの撮影が開始されます。
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約6カ月の撮影の後、5カ月かけてチミノはマイヤーズとサウンドトラックを作成し、フィルム編集を行います。
"Changes"から"Cavatina""Sarabande"が使用されていますが、冒頭の"Cavatina"は、ジョン・ウィリアムズ自身によって、メロディ部とアルペジオ部をそれぞれ演奏し、オーバーダビングで再録音されたものです。

公開日は、オスカー(アカデミー賞)獲得戦略及び興行成績へのオスカー・ノミネート効果を最大限に活用すべく、78年12月8日(NYとLAで公開)に設定されました。この時の公開は同年のオスカー・ノミネート資格を得る為に1週間だけ。そして、同映画から9部門がノミネートされるや、79年2月23日から大々的に全米及び海外で公開。

サントラ盤もEMI系列のCapitolから上記全米公開日に合わせリリース。
Deer Hunter: Original Motion Picture Soundtrack

Part2では、映画「ディア・ハンター」における"Cavatina"の位置付けを探ります。
Part3では、歌詞、カヴァー曲、関係者のその後をフォローします。

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by Eiji-yokota | 2011-03-03 20:00 | SONG | Comments(0)
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