Naomi's Choice 小柳有美の歌った歌
by Eiji-Yokota
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なぜか青春時代

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Naomi's Choice へようこそ。
今日の「有美さんが歌った歌」は加藤登紀子さんの「時には昔の話を」です。
白状すれば、ジャズには多少覚えのある私も、邦楽にはからっきし弱くて、この曲を有美さんが歌った時、私はタイトルはおろか歌手名も分かりませんでした。
これまで彼女のライヴには度々足を運び、聞いた曲数は(重複を含み)百に近い筈ですが、オリジナル曲を除き、曲名が分からないことなど一度もありませんでした。しかし、そのちっぽけな自負も潰え去る時が来てしまいました。
「どこかで聞いたような曲なんだよなあ。それに…」
と、私はNew Comboのテーブルで片肘をつきながら、彼女の声を耳で追う一方で、朧気に別の光景を思い浮かべていました。
「あの世界の匂いがする…」

後日、彼女に連絡をとり、曲名・歌唱者を確認しました。
同時にあの時、私が思い浮かべたものの正体が判明しました。

日本で暮らしている以上、意識するとしないとに拘わらず、加藤登紀子さんの歌を聞かずに数年を過ごすことは不可能でしょう。だからと言って彼女のことをどこまで理解しているかと言うと甚だ心もとない限りです。
ファンでもなかった私はそれまで彼女のアルバムをまともに聴いたことはありませんでしたので、これを機会に片っ端から聴いてみました。しかし、なにせ多作な彼女の膨大な作品群(60以上のアルバムを作成している…)の全てに触れることは到底出来ない相談でした。しかし、それでも結構聴きこみましたね、ええ、それなりに楽しかったですよ。色々発見もあって。本やエッセーにも目を通しましたし…
彼女は政治的信条であれ、音楽であれ、ライフ・スタイルであれ、自分の信念を貫き通し、邁進し、拘り抜く力量も度胸も同志・スタッフも有している人だなあ、とそのパワーにはつくづく驚かされました。

さて、話を「あの時、私が思い浮かべたもの」に戻しましょう。
それは清水邦夫作、蜷川幸雄演出による芝居「なぜか青春時代」のシーンでした。

  舞台は、駅の操作場近くのビアホール。
  亭主に蒸発されて以来、一人で店を切り盛りしてきた女主人。
  今日で店を閉じようと思っていたところに、一人の女が訪ねてきます。
  彼女は15年前、再会を約してこの店で別れた、かつての仲間達に会う為に
  札幌から上京してきたと告げます。
  彼女の話を聞いた女主人は閉店を1日遅らせることにします。
  そして翌日、三々五々当時の仲間達が店に集まります。
  15年前のあの日。彼等は警官に追われ、この店に逃げ込んできた学生運動の活動家達でした。
  しかし、やがて蘇ってきた「あの日」は各人にとって苦いものとなります…


勿論、この芝居とこの曲との間には直接的な関係はない筈です。しかし、底に流れているのが、学生運動華やかリし頃の「あの時代」と言う共通点であることに私の第6感が反応したのでしょう。

実は私は学生時代、一時芝居に明け暮れていました。
(だから今でも「やることなすこと全て芝居がかっている」ですって?!)
それも所謂アングラ演劇に。

60年代後半、新劇に代表される商業演劇に対抗する形で、反体制・反商業主義的色彩の濃い演劇活動(小劇場活動)が学生運動とも連動する形で人気を集めました。
唐十郎の状況劇場(紅テント)、寺山修二の天井桟敷、佐藤信の黒色テント68/71、鈴木忠志の早稲田小劇場。4人は「アングラ四天王」と呼ばれていました。他に自由劇場の串田和美もいましたね。
70年代初頭、地方で学生時代を迎えていた私は直接それらに接することは出来ませんでしたが、脚本を読んで、あまりにもそれまで馴染んでいた世界との違いに驚き、夢中になったものです。
そして、自分達も作ってみたい、と…

あの頃は、四天王を追うように次々と新しい才能が出現しました。
その中でも、私が一番興味を持ったのが、清水邦夫と蜷川幸雄のコンビでした。
清水の脚本には舌を巻くと共に嫉妬しました。それはまさに「詩人が書いた戯曲」でした。
主人公達はいつも何がしかの哀しみと狂喜を背負い、謎めいたストーリーが展開し、研ぎ澄まされた珠玉の言の葉がその間隙を縫い、観客を陶然とさせます。
蜷川の演出は意外性に充ち、観客を飽かせません。
音楽の使い方がまた絶妙でした。
(このブログのミッションは音楽ですから、ここで書いておかないと…)
Amazing Grace、バッハ、パッヘルベルのカノン、サティ、ボブ・ディラン、ニナ・ハーゲン、キング・クリムゾン、遠藤ミチロウ、戸川純、津軽じょんがら節、果ては森進一まで、実に多様。
いずれも、極めて個性的な音楽で、役者や舞台と対峙します。
優美で完璧な曲、徹底的にとんがっているアーティスト、激しく自己主張する唯我独尊のサウンド、その多くは毒を秘め…
見事に、私好みの曲ばかりです。

やがて、このコンビにも別れが訪れます。
私が社会人となって上京してきた時、宴はもう終わっていました。
清水は木冬社を率い、更に自分の世界を掘り下げていました。
蜷川は商業演劇に転身し、「裏切り者」との批判もモノともせず、古今東西の有名作を採り上げ、斬新な独自の空間を現出せしめ、確実に商業演劇の観客層を拡大させていました。
アングラ時代の香りをふんだんに残したそのおどろおどろしい舞台は私のお気に入りでした。それは、しばし現実世界を忘れさせ、異次元に我々を誘ってくれるものでした。

そのうち、清水作品の会場で蜷川を見かけるようになりました。その逆も。どちらの公演の時だったか、休憩時間か何かに二人が揃って出てきて、「メシでも食おうか」なんて言っているのを聞いた私は、ミーハーよろしく、一人興奮したりしていました。

果せるかな、そんな二人がまたコンビを組むと言うニュースが伝わり、歓喜しました。

・雨の夏、30人のジュリエットが還ってきた  (82年 日生劇場)
・タンゴ、冬の終わりに     (84年 PARCO劇場)
・血の婚礼    (86年 ベニサン・ピット)
そして…
・なぜか青春時代   (87年 PARCO劇場)

いずれも、強い印象が残っている作品です。

ビートルズの生のステージは見られなかったけれど、ジョージ・ハリソンとエリック・クラプトンの1回限りのジョイント・ツアーは見ることが出来たことが私のちっぽけな自慢であるように、
70年代の清水+蜷川は見られなかったけれど、80年代の再会はこの眼で確かめられた。
と、言うのが私のささやかな宝物です。

さて、ここまで書いてきて、この曲とこの芝居が同じ87年の作品であることに気付きました。
なんと言う偶然!
いえいえ、その実、これは案外「必然」だったのかも知れませんよ。
私の第6感もなかなかやるじゃないか…

1987年----
NTT株式上場。当日は人気が殺到してストップ高で値がつかず、数日後、放出価格の倍の240万円に上昇しました。日本の企業がゴッホの「ひまわり」を53億円で落札し、世界的話題になりました。
そう、時代はまさにバブル。
国民は「財テク」に走り、おねえさんは「ワンレン・ボディコン」で闊歩していました。
JRグループが発足したのも、衣笠祥雄選手が2131連続試合出場の偉業を果たし、引退・国民栄誉賞に輝いたのもこの年でした。
一方、NYでは、バブル崩壊の前兆とも言うべき、株価の大下落「ブラック・マンディ」も起こっていました。
(後、一時株価回復)
ベストセラーでは、俵万智「サラダ記念日」、村上春樹「ノルウェイの森」など…
ヒット曲は、瀬川瑛子「命くれない」、中森明菜「TANGO NOIR」、近藤真彦「愚か者」、島倉千代子「人生いろいろ」、そして加藤登紀子「百万本のバラ」…この曲のA面でした。

では、お後がよろしいようで…

PS
有美さんのHPでも、「一言お便り」が更新され、また、新しいライヴの情報が掲載されています。
彼女のHPへは左にあるリンクをクリックください。
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by Eiji-Yokota | 2009-04-02 00:49 | 口上 | Comments(5)
Commented by shintaromaeda at 2009-04-10 17:19
私(1974年10月生まれ)はリアルタイムではアングラ演劇を知らないのですが、熊本県立図書館で偶然アングラ演劇のポスターを載せている『ジャパン・アバンギャルド100』という本を借りて(デザインを生業にしていることもあってポスターのデザインに興味があった)、読んでいる内にアングラ演劇そのものがどのようなものだったかということにも興味を持ち始めました。一つの時代を飾り、駆け抜けたことがその後に語り継がれていると今回の記事を見て改めて感じました。
Commented by shintaromaeda at 2009-04-10 17:28
申し遅れましたが、初めてこちらのブログに書き込みをいたします。今後お見知りおきを。
Commented by Eiji-Yokota at 2009-04-11 12:21
shintaromaedaさん、こんにちは。
ようこそ、Naomi's Choiceへ。
書き込み、ありがとうございました。

貴ブログも拝見させていただきました。
「表現者」としての前田さんの個性がキラキラ輝いて見えました。
このブログのミッションは勿論アングラ芝居ではなく、今回の記事は言わば私の「脱線」なのですが、ブログを通じて「歌」を素材に色々な時代や風景・人生・夢・想いを切り取れたら…と言う思いは抱いています。

今後とも、よろしくお願いします。
お時間出来たらで結構ですから、是非また、お立ち寄り下さい。
Commented by as at 2016-05-14 11:48 x
記事から7年目のコメント、失礼します。
蜷川さんの訃報に接し、一番に思い出したのが「なぜか青春時代」。そしてこちらのブログに辿り着きました。
私も若い日に演劇に明け暮れた一人。
ただし、「なぜか青春時代」の頃に、その真っ最中。学生運動の熱い時代からはるかに遅れた世代です。
あの舞台を見ながら、自分の15年後に思いを馳せ、芝居を続ける!と思ったのも、今は遠い記憶です。
Commented by Eiji-Yokota at 2016-05-23 06:06
コメントありがとうございます。

蜷川さんの訃報はショックでした。
自分としても、なんとか、コメントか記事に仕立てたいとは思ったのですが、言葉が出てきません。
ただただご冥福を祈るのみです。
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