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Naomi's Choice 小柳有美の歌った歌
by Eiji-Yokota
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IRVING MILLS     アーヴィング・ミルズ

IRVING MILLS          アーヴィング・ミルズ_c0163399_15372064.jpg

1894年1月16日 - 1985年4月21日 NY州NYC生まれ NY州NYC没 91歳
 別名 Joe Primrose  
音楽実業家(レコード会社・出版会社・マネジメント会社経営)、歌手、作詞家

彼が創業したMills Musicは業界最大勢力となり、作品カタログにはSammy Fain、Hoagy Carmichael、Duke Ellington、Benny Goodman等を擁す。
成功した音楽事業家だが、ジャズ史にも数々の足跡を残す。
黒人白人を分け隔だてることなく扱い、初めて混成バンドで共演させ、レコーディングする等により「音楽界のリンカーン」とも呼ばれる。





【 略歴 】
詳細は不明だが、貧しい移民の子として育ち、NYのレストラン等で働く。
1919年(25歳) 弟、Jackと共にMills Music設立(65年売却)。
 Sammy Fain、Hoagy Carmichael等を発掘。
  歌の売り込みを兼ね、彼自身のオーケストラ"Irving Mills and his Hotsy Totsy Gang"を組織。
 サイドメンとしてトミー・ドーシー、その他多くのスター・プレヤーを育て、彼自身も歌った。
 グレン・ミラーやベニー・グッドマン、レッド・ニコルスを客演者として迎えました
1926年 NYのブロウドウェイ、Kentucky Clubで演奏していたワシントンDCから来たDuke Ellington and his Kentucky Club Orchestraを見出し、エージェント契約。
 以降、50曲を超えるエリントン・ナンバーの共作者として名を刻む。
 また、同楽団を当時最高のクラブであったCotton Clubに出演させることに成功。
1936年 ミルズ、MasterとVarietyレーベルを発足させる。後者は廉価盤レーベル。
 両レーベルはヨーロッパのマーケッティングの失敗もあり、大手(Victor、Decca)との競争に敗れ倒産しますが、1年弱の活動期間に合計200を超えるSPレコードをリリース。主なアーティストはエリントン及びエリントニアン(エリントン楽団の在籍経験者を指す)の他、Cab Calloway、Red Nochols等。
なお、彼はAmerican Recording Companyに関与し、結局、これがColumbiaレコードに発展するに伴い、上記レベルのマスターレコードの原盤は同社に買取られることとなる。したがって、今日ではSony/Columibia系でこれらの音源はリリースされている。

1939年 エリントン、ミルズと円満決別。
       エリントン、レヴュウ"Jump for Joy"を制作し、ミルズの功を称える。
      (但し、興行的には不成功)
1943年 ミルズ、Lena Horneを主役に映画"Stormy Weather"(20世紀フォックス)を制作。
以後も60年代までアーティストの発掘、育成を続けた。
1965年 ミルズ・ミュージック売却

【 オリジナリティと実行力 】
黒人白人混成グループ、バンド内バンド、ガールズバンド等独自のアイデアを展開した。
特に黒人白人共演レコードのリリースに二の足を踏むヴィクター・レコードに対し、傘下のアーティストの引き上げをちらつかせて実現させる等必要であれば荒技も振るった。

【 作詞家 】
Cab CallowayとClarence Gaskill(クラレンス・ガスキル 作曲家)との"Minnie The Moocher"が有名。
エリントンとの関係で代表的なもの:
“Mood Indigo” (1931), “It Don’t Mean a Thing (If It Ain’t Got That Swing)” (1932), “Sophisticated Lady” (1933), “Solitude” (1935) “Caravan” (1937).

一般的にその作風は、「(十分な教育を受けていない為)乏しい語句(ボキャブラリ)ながら、詩的センスが光る」と評されていますが、一方ではゴーストライターを活用したとも言われ、また、一部のエリントニアンからは「彼は殆ど曲作りに貢献していないくせに、共作者として名前をクレジットすることを要求し印税だけ取っている」と言う証言・指摘もあります。
この時代にはそれらの行為は決して珍しくなく、当然の役得としてプロモータやマネージャーが共作者としてのクレジットを要求した事実は他でも見受けられます。

上記批判を念頭においたと思われる彼の発言が伝わっています。
『どんなものを彼が書いても、私はそれらをそぎ落としたのさ。彼の音楽はいつも重たかったからね。』

おそらく、音楽出版者として、タイトルやテーマ等のアイデアの提案、それらの商品化への工夫・改良・取組を曲作りの貢献として認めろと主張したいのでしょう。
逆に言えば、通常の作詞の作業からは程遠い状態だったことを認めているようなものです。
しかし、彼の言うことにも一理はあります。
作品を商品として上げる、あるいは商品の企画をする、これらの行為が「創作」かどうかはさておき、それらなしでヒットしたり、スタンダード化することが難しいのも事実ですから。

別の機会に述べたいと思いますが、エリントンの作品と言われている楽曲の中には、他のアーティスト、エリントニアンが作品の主要部分を作ったものがあると言われています。おそらく当時はメンバー皆が色々なアイデアを出し合っていたのでしょう。デュークはクリエイター&コンポーザーであると同時にそれらを纏め上げ、形あるものに仕上げる偉大なオルガナイザーであり、アレンジャーだったに違いありません。そのような過程で集団発生的にいくつかの名曲が生まれたのかも知れません。いずれにせよ、デュークはこうした場合でも、殆どそれらの人物の名前を共作者としてクレジットすることはありませんでした。

さて、上記エリントン作品はともかく、他の全ての作品の歌詞も彼は書いていない、とまで否定するのも行き過ぎかな、と私は思っています。
なんと言っても、自ら歌う程の音楽好きで、絶えず第一線にいた人です。全く作詞していなかったとまでは言い切れないでしょう。

【 本ブログ関連記事 】
It Don’t Mean a Thing (If It Ain’t Got That Swing) (作詞家)
Sophisticated Lady (作詞家 ?)
Stardust (出版者)     

【 関連サイト 】
Irving Mills Music のHP


なお、冒頭の画像はアルバム"Irving Mills"(Vol.1と2がある)(Sensation oo年)のジャケット。
彼が率いた楽団がIrving Mills Musicの保有する"Stardust""St.James Infirmary""When You're Smiling"等を演奏しています。
by Eiji-Yokota | 2009-02-15 15:37 | WHO'S WHO
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